銀行家たちのロマン主義
一九世紀フランスの文芸とホモ・エコノミクス
柏木 治 著
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判 型 | 四六判 |
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ページ | 292頁 |
定 価 | 2,750円(本体2,500円+税) |
ISBN | 978-4-87354-703-9 |
分類コード | C3098 |
刊行年月 | 2019年03月 |
フランス文芸において「銀行家」がその存在感を増すようになるのは19世紀にはいってからである。自由主義思想と古典派経済学の興隆、産業革命と資本主義経済の発達のなかで社会は「銀行家」の表象をどのように形成していったのか。ロマン主義時代における銀行家たちの現実に照準を合わせ、かれらの文化活動の実相に迫る。
- 目 次
- はじめに
第一章 「成り上がり」の世紀と職業意識
第二章 銀行家たちのパリ
第三章 銀行家の躍進とジャン=フレデリック・ペレゴー
第四章 個人主義の相克と自由主義経済
第五章 反個人主義のイデオロギー
第六章 メセナと芸術家意識
第七章 銀行家たちの文化活動とロマン主義
第八章 「金銭」への馴化
第九章 〈むすび〉に代えて
引用文献一覧
あとがき
索引