多国籍企業と価格操作
竹本 正幸 著
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シリーズ | 関西大学経済・政治研究所調査と資料シリーズ34-35 |
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判 型 | A5判 |
ページ | 262頁 |
定 価 | 1,922円(本体1,748円+税) |
ISBN | 4-87354-086-0 |
分類コード | C3030 |
刊行年月 | 1980年03月 |
本書の内容は、多国籍企業にかかわる諸問題のうちでも特に重要なトランスファー・ブライシングに関するものであり、その市場メカニズムの分析にまで及んでおり、多国籍企業の本質解明の鍵ともいうべきものの一次資料の翻訳である。このような企業内トランスファー・プライシングについての資料は乏しく、また企業が会計資料の公開を好まないために、その実態を正確に把握するのが非常に困難であるため、この問題に関する文献は少なく、また内容も断片的であった。ところが、1978年にUNCTAD事務局から「多国籍企業の市場力の支配的地位」と題する報告書、次いで、1979年にOECDから「トランスファー・プライシングと多国籍企業」という報告書が公表された。両者は、その立場や見解について若干の違いはあるけれども、トランスファー・プライシングに関する最新の資料に基づく内容豊富な文献であり、本問題の研究にとって重要な手がかりを提供している。
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