関西大学出版部

カートを見る

戦争の記録と表象 日本・アジア・ヨーロッパ

増田周子 編著
 
 
 
シリーズ 関西大学東西学術研究所国際共同研究シリーズ10
判 型 B5判
ページ 230頁
定 価 3,520(本体3,200円+税)
ISBN 978-4-87354-565-3
分類コード C3090
刊行年月 2013年03月
品切れ

2013年度に開催された日・韓共催国際シンポジウム論集。戦後70年を経た現在、日本・アジア・ヨーロッパの戦争の記録と表象―ギュンター・グラス、ヘミングウェイ、火野葦平、韓国現代詩人―をとりあげ、戦争について再認識し、平和への道を模索する論考集

目 次

ご挨拶
唐船が中国や日本に伝えた戦争情報(松浦 章)
戦に翻弄された能楽師たちと修羅能(関屋俊彦)
世界の中のキューバ―ヘミングウェイは“誰がために鐘を鳴らし”たか?(堂垣園江)
戦争文学の日独比較~戦争はなぜ語り直されるのか~(依岡隆児)
戦争の記憶と人物の英雄的形象化―壬辰戦争の鄭起龍を中心に―(張源哲)
「中津隊」について(玉井史太郎)
火野葦平『土と兵隊』研究―記録の検証と表象の問題―(増田周子)
火野葦平と戦争―弟・玉井政雄へ―(坂口 博)
日本における内乱の記録と表現―戦乱を記録する文体―(乾 善彦)
戦争を記録する倫理的な方式―全商國の「南怡島」を読む(鄭英勳)
韓国の現代詩に現れた解放。戦争の二つの様相―越南詩人 全鳳建、朴南秀を中心に(張萬�肺)
宇野千代『日露の戦聞書』論―他者の戦争体験を記録するということ―(荒井真理亜)
一条兼良の『源氏物語』研究と応仁の乱(中葉芳子)
坂口【レイ】子「蕃婦ロポウの話」論(彭妍蓁)
松本清張「赤いくじ」論―モーパッサンの「脂肪の塊」を視座として―(李彦樺)
日本占領下の北京における張我軍の翻訳活動―島崎藤村、武者小路実篤と関連して(鄒双双)
津村節子「茜色の戦記」にみる「少女」の終焉―女学生の秘密と戦争の記憶―(岩田陽子)
検閲制度下における伏字の問題―川端康成『雪国』を中心として―(ピレハディ・バハレィ)
「大和民族」という精神的自覚―戦時中の市立御蔵跡図書館と司馬遼太郎(王 海)
戦国・織豊期における戦争の記録と表象―軍記物語の検討を通して―(瀬戸祐規)