関西大学出版部

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地域社会と情報環境の変容 
地域における主体形成と活性化の視点から

吉岡 至 編著
 
 
 
シリーズ 関西大学経済・政治研究所研究双書158
判 型 A5判上製
ページ 330頁
定 価 3,630(本体3,300円+税)
ISBN 978-4-87354-581-3
分類コード C3036
刊行年月 2014年03月
品切れ

戦後一貫して首都圏に政治・経済・文化の諸活動が集中する一方で、「中央」にたいする「地方」の衰退や「コミュニティ」の崩壊が問題となってきた。本書は、地域社会の復興、維持、発展に向けた情報環境の整備に焦点を当て、具体的な調査事例に基づきながら、地域メディアの活動と役割を捉え直し、今後の課題や方向性を示す。

目 次
はしがき
第1章   口蹄疫報道と「災害文化」の醸成(黒田 勇)
第2章   地方都市における地域メディアの役割とその受容実態について
       ―県域民放2局の宮崎を事例として―(森津 千尋)
第3章   地域社会とメディアのかかわり
       ―北海道における事業展開と地域貢献について―(深井 麗雄)
第4章   沖縄の言論空間と地方新聞の役割
       ―ローカルジャーナリズムの立ち位置について―(吉岡 至)
第5章   被災地メディアとしての臨時災害放送局
       ―30局の展開と今後の課題―(市村 元)
第6章   地域社会の情報化と新しいメディア利用に関する研究
       ―スマートフォン向け地域観光アプリケーションと「セカンドオフライン」―(富田 英典)

事例研究1 地域文化と「スロー放送」を考える
       ―東京のまなざしとローカルのまなざし―(黒田 勇)
事例研究2 宮崎と新婚旅行ブーム(森津千尋)
事例研究3 長野県の信州・市民新聞グループの特異性と普遍性(深井 麗雄)
事例研究4 沖縄県宮古島市の地方紙やテレビ局の独自性と地域社会での役割(深井 麗雄)
事例研究5 過疎・高齢化地域の地上テレビ放送デジタル化への対応
       ―福島県昭和村の全戸調査から―(市村 元)