サルトルの文学 倫理と芸術のはざまを奏でる受難曲
川神 傅弘 著
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判 型 | A5判上製 |
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ページ | 440頁 |
定 価 | 4,400円(本体4,000円+税) |
ISBN | 4-87354-429-7 |
分類コード | C3098 |
刊行年月 | 2006年03月 |
20世紀後半をブルーの色調に彩るひとつの思想があった。実在主義である。その首領はやはりJ.-P.サルトルであろう。われわれの世代は彼の言行にあるいは心酔し、あるいは反発し、結局“サルトル現象”に振り回されながら生きていた時代があった。彼の文学の魅力は『マタイ(マチウ)受難曲』に似たその調べにある。
- 目 次
- 序 論 爆発するエンジン サルトル
第一部 不易なるもの サルトルのこだわり
第二部 自由の希求
第三部 レトリック―スカトロジーとパラテクスト
第四部 サルトルの他者観 眼差しと被害者意識
第五部 時代と思想