関西大学出版部

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アイロニーと共感の間 ヘンリー・ジェイムズその他

多田 敏男 著
 
 
 
判 型 A5判上製函入
ページ 312頁
定 価 5,280(本体4,800円+税)
ISBN 4-87354-038-0
分類コード C3097
刊行年月 1981年03月
品切れ

本書には、ジェイムズの作品論8篇、その他4人の特異な作家の作品論各1篇と書評的紹介2篇が収められている。著者は、アメリカ文学には独自の主題があり、それはまた独自の形態を要求し、その間には自ら有機的関係がみられるという観点から、これらの論考を試みる。扱われた作家の重要性と、著者の適切な研究方法と相俟って、これはアメリカ文学研究に示唆するところ少なくない。

目 次

はしがき
ヘンリー・ジェイムズの作品
 1 探求型人間と共感型人間  2 探偵小説的手法について  3 マナーズと演義
 4 断念と受容  5 アイロニーと共感の間  6 『厄介な年頃』の戯曲的手法について
 7 『聖なる泉』の謎  8 演技の背後にあるもの
その他の作家の作品
 1 荒野と社会秩序  2 シャーウッド・アンダーソンにまつわる「アメリカ伝説」
 3 主人公としての語り手  4 或るシュレミールの精神生活
付録
 1 英国人によるアメリカ文学論  2 精神分析とアメリカの文芸批評