関西大学出版部

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見ようとする意志 ヘンリー・ジェイムズ論

大西 昭男 著
 
 
 
判 型 A5判上製函入
ページ 384頁
定 価 7,476(本体6,797円+税)
ISBN 4-87354-173-5
分類コード C3098
刊行年月 1994年09月
品切れ

「われら醜類、それがなんと美しい生きものであることか!」と処女作『ロデリック・ハドソン』の視点人物につぶやかせた作家ヘンリー・ジェイムズは、おぞましく、そして美しい人間というものの神秘の奥の奥まで見届け、見定めようとしていた。「見る」ことにより「生きる」ことを貫いたジェイムズ文学の全貌に迫る力作。「論」「考」「解」の三部構成。

目 次
巻の一 論
 1  「渇き」―『ロデリック・ハドソン』論  2  「畏れ」―『アメリカ人』論  3  見ようとする意思―『ある婦人の肖像』論  4  身代り経験の美学―『使者たち』論  5  身代り経験の神秘主義―『鳩の翼』論
巻のニ 考
 1  眼と眼の戦い―「邪視」モチーフの考察  2  ジェイムズの資産感覚―『ある婦人の肖像』への一考察  3  「ほんもの」―芸術と人生との接点
巻の三 解
 1  イザベルと悪魔―『ある夫人の肖像』第四十二章分析  2  ピムとミランダ―『金色の盃』第一章分析  3  幾つかの長篇の解題  4  幾つかの短篇の解説  5  書評