OSIP
OSIPとは
関西大学は、大阪公立大学と共に、2024年に文部科学省の「ソーシャルインパクト創出のための多文化共修キャンパス形成支援事業」に採択されました。OSIPとは、そのプロジェクトの名称「Osaka Social Impact Project」の略称です。本プロジェクトは、2025年に大阪・関西万博が開催されるなど、多文化共生を進める国際都市として急速に成長している大阪を拠点に、未来の社会を変革するリーダー育成を目的として、異なる文化体験を創出する取り組みです。


OSIP派遣プログラム
(グローバルキャンパストライアル
(OSIPプログラム))
OSIP Program
グローバルキャンパストライアル(OSIPプログラム)は、これまで海外とのつながりがなかった人でも、気軽に参加できるよう構築した短期留学プログラムです。行先ごとにプログラム内容は様々で、現地の学生との交流や授業などによる「多文化共修」を通して、語学学習や異文化体験だけでない留学ができます。海外大学の雰囲気を体感してみたい方や、これから中長期留学を目指している方にも取り組みやすいプログラムとなっています。さらに、文部科学省からの補助金事業の一環で実施されるため、プログラム費用が比較的安価であり、かつ奨学金も受給できるチャンスがあります。
グローバルキャンパストライアル(OSIPプログラム)概要、募集要項について
2025年度夏季にはタイと台湾にてOSIPプログラムを実施しました。

タイ
PIM-KU OSIP Program:
Collaborative Learning with Thai Students through Language Teaching (JPN)
バンコクからは少し郊外に位置するパンヤピワット経営大学とその併設校において、日本語教育科目の補佐作業や日本文化の紹介の活動を行う。外国語としての日本語の意識を高めると共に、「異文化間コミュニケーション能力トレーニング」の一環として、『わかりやすく』伝える力を培う。タイの学生や教師と接する機会も多くあり。

台湾
SCU・CSU-KU OSIP Program:
Asia Summer University
台北と高雄で、国際色豊かな学生とともに学ぶ「共修」がテーマのプログラム。前半は、台北にある実践大学で、現地学生や各国から集まる学生とともに英語でさまざまなテーマの講義を受け、ディスカッションやプレゼンテーションを通じた共修を行う。後半は、高雄にある正修科技大学で講義やプレゼンテーションを通じて、日本と台湾の社会課題について学ぶ。
参加した学生の声
Voices
[タイ]プログラムを通して学んだのは、相手の立場に立ち、わかりやすく伝える工夫の大切さである。日本語授業では、学習者のレベルに合わせて内容や進め方を調整する必要があり、教える難しさと同時にやりがいを感じた。寺院巡りや工場見学では、教科書では得られないリアルな文化や産業の背景を知り、体験から学ぶ重要性を実感した。さらに、異文化環境下では思い通りに伝わらないことも多かったが、ジェスチャーや簡単な表現を使い続けることで意思疎通が可能になることを学び、柔軟な対応力を身につけることができた。何より言語も大事だが、そこへ飛び込む勇気とコミュニケーションをとるという姿勢が人間関係を構築する上で大事だなと痛感した。(法学部生)

[台湾]自分自身の内面に大きな成長を感じる留学となった。異文化環境での学びや共同生活では、言語の壁や価値観の違いなど、多くの困難に直面した。最初は戸惑いや不安を感じることもあったが、課題を諦めずに取り組み続けることで少しずつ克服できた。特に、グループワークや生活面での挑戦を通して、困難に直面しても逃げずに考え行動する力、つまり諦めない強い心を養うことができた。また、多様な背景を持つ人々と意見を交換し協力する経験を重ねる中で、柔軟な思考力や他者への理解力も深まった。この留学で得た経験は、今後の学びや将来に向けた自分の姿勢に大きく影響すると感じている。(文学部生)

[タイ]留学前に設定した目標は、異文化理解を深めることと、異なる環境で柔軟に対応できる力を身につけることであった。授業や企業訪問では、タイの歴史や経済、現地で活躍する日本企業の姿を学び、知識としての異文化理解を深めることができた。また、寺院訪問やマッサージ体験といった文化交流を通じて、教室では得られない実感を伴った理解につながった。さらに、日本語TAプログラムでは、他者との協働や相手に合わせた伝え方を意識する場面が多く、適応力やコミュニケーション能力の向上を実感した。留学を通じて、当初掲げた目標は十分に達成できたと考えており、今後の学習や将来の進路に活かせる大きな財産となった。(政策創造学部生)

[台湾]活動を通して最も強く学んだことは、自分が想像していた以上に一人ひとりが異なる考え方を持っているという点である。ディスカッションや共同作業を進める中で、意見の相違が単なる個人差にとどまらず、背景にある文化や社会の違いによって生じていることを実感した。特に、日本と台湾は地理的にも近く見た目や雰囲気が似ている部分が多いが、実際に交流すると価値観や物事の捉え方には明確な違いがあることを知った。この気づきは、異文化理解において外見的な共通点にとらわれず、内面的な背景を尊重する姿勢が大切であることを教えてくれた。今回の経験を通して、多様な価値観を受け入れ、自分の考えを相対化して捉える力を養うことができたと感じている。(文学部生)
多文化共修科目について
Courses関西大学では、異なる文化背景を持つ学生同士が、英語を主として使って行うディスカッション等によって、地域課題やその他の様々な話題を議論し、共に学ぶ科目を「多文化共修科目」と位置付けています。これらの科目を受講することよって、以下の能力の獲得を目指します。
- 異文化への理解力と共感力(エンパシー)の向上
- コミュニケーション能力の強化
- 多角的な視点と柔軟な思考力の習得
- 問題解決力の向上と、グローバルな視野の獲得
今後、全学的に多文化共修科目の開設を進めていく計画があり、大学全体における国際化の推進を図っています。多文化共修科目を受講し、さまざまな国の学生と交流しながら、視野を広げて学ぶことができます。
多文化共修科目の一例をご紹介
法学部
英語で発信する政治学プログラム基礎演習
法学部の「英語で発信する政治学プログラム」の一部です。少人数で、現代の国際政治について英語で学びます。戦争・内戦・国際組織・国際条約などのテーマについて、深く多角的に分析する力を養います。
経済学部
経済学特殊講義(英語で学ぶ経済学入門)
必要なのは、英語力ではなく参加意欲。多様な国の留学生と意見交換しながら、経済学の基礎とグローバルな視点を身につけられます。また、キャンパス内で多様な価値観に触れる機会としても活用でき、経済学部GoLDプログラムをはじめとした留学前後の継続的な学びにも最適です。
商学部
海外ワークショップ
「英語に強いビジネスリーダー養成特別プログラム BLSP(Business Leader Special Program)」の中の1科目です。その目玉は、シンガポールでの約2週間の研修プログラムです。Singapore University of Social Sciencesと連携して、現地の学生、商学部生、現地企業が一緒になって課題解決プロジェクトに取り組みます。
※上記は一例です。詳細は 関西大学シラバスシステムをご確認ください。
[多文化共修科目]学部提供の派遣プログラム一例をご紹介
人間健康学部
国際健康福祉実習
人間健康学部では、「国際健康福祉実習(各テーマ)」として、ハワイ、インドネシア、スウェーデンを訪れ、福祉に関する大学の講義やレクリエーションプログラムを受けたり、現地学生と一緒に児童養護施設の改善活動に取り組んだり、障がい者の武道プログラムを学んだりします。現地の子どもたちや学生と共に活動するなかで、多文化の中で学び合う「共修」の姿勢を自然と身につけ、国や文化を超えて福祉のあり方を考える力を育みます。
人間健康学海外研修
「人間健康学海外研修」では、インドネシアで写真や映像を活用して現地の人々の生活や文化を記録しながら交流します。異なる文化や価値観に触れ、一緒に理解を深める体験を通じて、グローバルな視野を持ち、社会的課題に挑む力を育みます。







