法学部で多文化共修にかかるハイブリッドのワークショップを開催いたしました。
【日時】2025年10月28日(水)15:00~16:30
【場所】千里山キャンパス 総合図書館ワークショップエリアおよびZOOM
【ワークショップのテーマ】
授業や研究で直面した多文化共修の課題について考える
【ファシリテーター】
モニカ・ゴーガン博士
アリゾナ州立大学教授、関西大学特命招へい教授(フルブライトプログラム)
ノースカロライナ大学、Ph.D
特命招へい教授(フルブライトプログラム)として、関西大学法学部・法学研究科、文学部、外国語学部で学生・院生のご指導頂いているモニカ・ゴーガン教授から、本務校のアリゾナ州立大学の多文化共修の状況を紹介して頂いた。アメリカの南部国境に近いアリゾナ州立大学は、エスニック集団・言語において多様な学生・教員が交わる場であるだけでなく、完全オンラインという受講形態の学生・院生が過半数を占める。同大学の憲章は、「誰を排除するかではなく、誰を包摂し、どのように学修効果が得られるかで評価される州立の総合研究大学である(抄訳)」と、まさに多文化共修を重要な価値として掲げている。
自分とは異なる人の尊厳を大切にしているだろうか。多様性をどのように教育・研究を進める機会として転換できているだろうか。ゴーガン教授からアリゾナ州立大学の多文化共修の試みが共有された後、参加者の間で関西大学における課題についての意見交換を行った。参加者は対面で6名、オンラインで2名と少数であったものの、6学部(法学部、文学部、経済学部、社会学部、総合情報学部、社会安全学部)、3キャンパス(千里山、高槻、高槻ミューズ)の教員から大学院生までという、まさに本学の教育・研究環境の多様性を象徴するような顔ぶれとなった。
2グループに分かれての議論では、教員・学生という異なる立場の間で生じる課題のほか、学生同士の間で生じる課題、そして教員が学生間の課題を建設的な解決に導くための鍵などを、参加者がそれぞれの経験を踏まえて意見交換した。異なる学部・研究科所属の教員と大学院生、ジェンダーの違い、さらに日本社会への帰属形態の違いなど、ワークショップ参加者自身が多様性を持ち、それを尊重する形で議論を展開できたことは、多文化共修に取り組もうとする学生が教室の中で直面するかもしれない価値の対立に、教員がいかに建設的に支援できるかを考える良い機会となった。同時に、個々人で行える対応を超えた、組織的な支援が必要であることが確認された。
