
総合情報学部では、2003年度よりすべての高等学校で必修教科となった「情報」の教職課程をいち早く開設しました。2005年度には「公民」「数学」の教職課程も認可され、高等学校一種の3つの教科の教職課程が認可されています。
教員免許状を修得するには、総合情報学部を卒業するために必要な科目(卒業所要単位)とは別に教職課程を履修します。必要とされる単位は、下表のとおり大きく3つの区分にわけられます。このうち「教科に関する科目」は、指定された科目群の中から必修科目・選択科目を履修することになりますが、これらは総合情報学部の専門科目ですので、卒業所要単位に含まれます。また「文部科学省令に定める科目」も卒業所要単位に含まれる科目です。計画的な履修で、複数の教科の教員免許取得をめざす学生も多いです。
教育職員免許法に定める科目 | 修得単位数 | 備 考 | |
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文部科学省令に定める科目 | 8単位 | いずれの教員免許状においても、必要とされる科目です。 | |
教職に関する科目 | 29単位 | 主に、専門科目がおかれていない6限目(18:00〜19:30)に開講されています。 | |
教科に関する科目 | 情 報 | ※34単位 | 34単位のうち15単位は、総合情報学部での必修科目のため取り組みやすい教科です。 |
公 民 | ※30単位 | 総合情報学部の必修科目とは重なりませんが、科目の選択肢が多いため比較的取り組みやすい教科です。 | |
数 学 | ※30単位 | 科目の選択肢が少ないため、多少大変かもしれませんが、総合情報学部の中では基礎的な科目も多いです。 |
※2007年度以前入学生では必要単位数が異なります。
関西大学教職課程総合情報学部では、2009年度から「社会調査士カリキュラム」を新設しました。
社会調査士は、社会調査の知識や技術を用いて、世論、市場動向、社会事象等をとらえることのできる能力を有する調査の専門家です。変貌するIT社会に生起するさまざまな問題への対応と解決を図っていく上で、近年その重要性が高まっており、本学部生が身につける「情報リテラシー」と「問題解決能力」を十分に活用できる資格です。
標準カリキュラムとして認定を受けた下記A〜G科目(E・F科目は選択)を取得し、社会調査協会に申請することで、社会調査士の資格が認定されます。
社会調査士資格の標準カリキュラム | 総合情報学部の認定科目 | |
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科目名 | 配当年次 | |
A 社会調査の基本的事項に関する科目 | 社会調査入門 | 2年 |
B 調査設計と実施方法に関する科目 | 社会調査方法論 | 2年 |
C 基本的な資料とデータの分析に関する科目 | 統計学 | 1年 |
D 社会調査に必要な統計学に関する科目 | 基礎数学(確率・統計) | 1年 |
E 量的データ解析の方法に関する科目 | 調査データ分析 | 2年 |
F 質的な分析の方法に関する科目 | 質的調査法 | 2年 |
G 社会調査の実習を中心とする科目 | 社会調査実習 | 3年 |
社会調査士カリキュラムの集大成となる「社会調査実習」授業では、例年、高槻市と連携を取りながら調査の企画、実施、データ分析及び報告書の作成を行います。
総合情報学部の学生には、教職課程など大学での課程を修めることで取得できる資格のほかに、「ITパスポート」「基本情報技術者」「応用情報技術者」などの国家試験にチャレンジする人が多くいます。やはり、学部の専門分野から考えて取り組みやすいからでしょう。総合情報学部では、基本情報処理技術者試験の出題範囲について必要な知識を体得することができます。