就職活動を終えて、今の率直なお気持ちを教えてください。
関口さん:順調だったなと思いますね。就活を始める時期には、自分の進みたい方向がはっきりしていたので、迷いはありませんでした。
山岡さん:ホッとしています。私は希望の会社から内定を頂いたのが7月下旬で、正直焦りはありました。まわりの友人は夏までに決まる人が多かったので。
柊木さん:もちろん、当初はうまくいかないことも多々ありましたが、コツをつかめた後は、スムーズでしたね。おかげで4回生になる直前の3月には内定を頂くことができました。
みなさん、内定おめでとうございます。ところで、みなさんはどのような業界に進まれるんですか?
柊木さん:インターネット業界で、企業向けのプロバイダ会社です。授業やゼミではネット系のメディアについて学んでいました。
関口さん:私は、生命保険会社に内定を頂きました。大学ではマーケティングや企業研究をしています。系で言うと社会情報システム系です。
山岡さん:来年4月からはSEとして社会人1年目を迎えます。子どものころからコンピュータに触れるのが大好きでした。ゼミでは、ヘルスモニタリング(ソフトコンピューティングの手法を使い、シミュレーションを行うことで建物のメンテナンスや維持管理するためのシステム)を研究しています。課題を設定し、解決していくというプロセスは、これからの仕事にも役立つと思います。
では、まず就職活動をスタートした時期について教えてください?
山岡さん:本格的にはじめたのは3回生の冬。会社説明会や、webエントリーが解禁になる12月1日以降です。それまでは幹部を務めていたテニスサークルの活動が学生生活の中心でしたね。
柊木さん:私も12月です。それまでは授業とアルバイトを頑張っていました。
関口さん:私の場合は少し早くて、3回生の夏にインターンシップに参加しました。
早めにスタートを切れたのは、将来の目標が具体的にあったことが大きいのでしょうか?
関口さん:確かにそれはあると思います。私は短大から総情の2回生に編入したので、将来自分は何をしたいのかを考える機会が多かったのだと思います。
山岡さん:具体的に動き出したのは12月でしたが、何かアピールする材料が必要なことは私も意識していました。大学主催の「就活準備講座」に参加して、自己PRの大切さを実感できたのも大きかったですね。あと、サークルで就活する先輩の姿を見てきたので、自然と心の準備ができていたんだと思います。
柊木さん:自分たち新卒は、いきなり即戦力になるのは難しいと思うんですね。選考する企業側も、現時点でのスキルよりもその学生が何に取り組み、その経験をどう自分の成長につなげてきたのかを、ご覧になっているんだと思います。そういう意味では、いざその時になって急に取り繕うことはできないので、日頃からの積み上げが大切ですよね。
面接の自己PRでは、どんなことを話されたんですか?
山岡さん:主にサークルについて。サークルでは、運営のほとんどすべてを学生主体で行います。活動を通じて組織やチームの一員として、どうコミュニケーションをとっていくべきなのか?社会に出た後の事もイメージしながら活動していたので、その経験を話しました。
関口さん:私は編入と同時に損害保険のコールセンターでアルバイトをはじめたので、その経験を話しました。電話対応する契約者様は、もちろん年齢も職業もばらばらです。そんな不特定多数の人とコミュニケーションする経験は、就活でも活かされたと思います。他にも大学の模擬面接でプロのキャリアアドバイザーからアドバイスをいただけたのも、自信を持って本番に臨めた大きな要因だったと思います。
柊木さん:私も色々なアルバイトをしていたので、その時の経験で感じたこと、成長できたことを話しました。あとは実践あるのみで、本番の面接を何度も経験することで、話す内容もどんどん磨きがかかって、良い手応えを感じるようになっていきました。
就活中、支えになったことはありますか?
関口さん:同じ業界をめざす友だちとは、頻繁に情報交換をしていました。説明会で得た情報を教え合ったり面接での質問項目を共有したり、心強かったですね。
柊木さん:私もゼミでよく就活の話はしていました。あと、先に就職して社会人になっていた友人がくれた“巡り合わせが大切”という言葉は支えになりました。希望通りの会社に入れても、その後うまく行くとは限りません。逆に第一希望ではなくても、人や仕事に恵まれて素晴らしいキャリアを築く人もいます。そう考えると、就活中はうまくいかないこともありますが、一喜一憂せず冷静でいられました。
なるほど、ご自身の努力はもちろん大学や友人など、周囲のサポートも大切なんですね。そして、見事に就職先を決められたわけですが、最終的な決め手になったポイントを教えてください。
山岡さん:会社見学ができたこと、社員の方と1対1で話す機会を頂けたことは大きかったです。面接後に、評価内容のフィードバックをして頂けたなど、“人”を大切にする姿勢がすごく伝わりましたね。実際の雰囲気を感じることができ、安心できたのは決め手になりました。
関口さん:私も最終的に決め手になったのは“人”ですね。人事担当の方が、自分の理想とする社会人像そのものだったので。こんな人たちと働きたい!そう素直に思えたのが決め手です。細かな条件はあまり気にしませんでしたね。
柊木さん:私もみんなと同じで、人や会社の雰囲気を重視して決めました。やっぱり、どんな人と一緒に働くかが大切だと思います。そういう巡り合わせを感じたことが決め手ですね。
では、最後にこれから就活を迎える後輩や、総情をめざす受験生にメッセージをお願いします。
山岡さん:あきらめないことです。私もなかなか決まらなくて、『内定が出た会社なら、どこでもいい!』と妥協しそうになりましたが、あきらめずに探すことで希望通りの会社に巡り会えました。
関口さん:運と縁。就職に限ったことではありませんが、一期一会だなと思います。自分に合うその“縁”を引き寄せられるように、日頃の学生生活を精一杯がんばってください!
柊木さん:これまでのすべての経験を通じて、形作られてきた“自分”そのものをぶつけるのが就活かなと思います。みなさんも色々な事を経験して、自分を磨いてください。それに、文系・理系両方の学生がいて、多様な価値観に触れながら幅広い学びが可能な総情なら、きっと将来の目標が見つかるはずですよ!