10月7日(水) 野村證券株式会社 FSP×商学部講演会「ファイナンス・エキスパートミーティング」(特別講義)を開催しました
2026年10月7日(水)、関西大学梅田キャンパス8階 KANDAI Me RISEホールにおいて、野村證券株式会社 営業企画部 兼 投資情報部 兼 ファイナンシャル・ウェルビーイング部 エグゼクティブ・ストラテジストの東英憲様を講師にお迎えし、ファイナンス特別プログラム(FSP)と商学部の共催による講演会「ファイナンス・エキスパートミーティング」を開催しました。講演では、「私たちを取り巻く経済環境の変化と金融資本市場の果たす役割」をテーマに、マクロ経済環境の変化と、そのなかで企業や家計、金融資本市場が果たすべき役割についてご講演いただきました。

講演では、少子高齢化、物価上昇、円安など、日本経済が直面する構造的な変化について豊富なデータをもとにご説明いただきました。日本でも賃上げを伴う物価上昇が始まりつつあり、実質賃金の上昇が定着するかどうかが今後の鍵になるとのお話がありました。また、インフレ下では値上げができる企業とできない企業の差が広がることが示され、淘汰を経て強い企業へと生まれ変わるための施策例も紹介されました。投資資産を「持つか」「持たないか」による格差の拡大についても問題提起がなされ、学生たちの関心を集めていました。

最後に、証券会社が投資家と企業をつなぎ成長資金の循環に貢献していること、証券投資が地域貢献にもつながることをご説明いただき、学生たちは、授業で学ぶ金融の仕組みが現実の経済とどう結びついているのかを具体的に理解することができました。大きな転換期にある日本経済の姿をデータに基づいて多角的に捉えるとともに、金融資本市場が企業の成長や家計の資産形成、地域社会の発展に果たす役割について改めて考える、大変充実した時間となりました。
原稿執筆:商学部准教授 田村 香月子