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6月25日(木)エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社 エキスパートミーティング(特別講義)を開催しました

2026年6月25日(木)13時00分から14時30分まで、関西大学千里山キャンパス第2学舎BIGホール100において、エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社 経営企画室 プラットフォーム事業開発部の平原健翔様を講師にお迎えし、マーケティング・サイエンス特別プログラム(MsAP)の一環としてエキスパートミーティング(特別講義)を開催しました。講義では、「小売企業のデータビジネスへの挑戦」をテーマに、小売業を取り巻く環境変化とデータ活用の最前線についてご講演いただきました。

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今回の講義では、日本社会が直面する少子高齢化や人口減少、消費環境の変化といったマクロ環境を踏まえながら、小売企業が新たな成長戦略としてデータビジネスに取り組む背景についてご説明いただきました。特に、関西を主要事業エリアとするエイチ・ツー・オー リテイリング株式会社では、将来的な市場縮小を見据え、顧客データを活用した新たな事業モデルの構築に挑戦していることが紹介されました。

講義では、同社グループが展開する百貨店事業、食品事業、商業施設事業を基盤として蓄積されるPOSデータ、会員データ、決済データなどを活用し、分析レポート、コンサルティング、広告事業といったB2B向けのデータビジネスを推進していることが説明されました。また、近年注目を集める「リテールメディア」の取り組みについても紹介され、店舗内サイネージを活用した広告配信や、その効果測定・可視化による新たな収益モデルの可能性について具体的な事例を交えながらお話しいただきました。

さらに、データ分析やAI技術が急速に発展するなかで、ビジネスにおいて本当に重要な能力についてもご講演いただきました。平原様は、生成AIがコーディングや情報収集、翻訳など多くの業務を効率化できる一方で、人間ならではの「想像力」、「目的意識」、「経験」、そして現場に足を運び自ら考える力の重要性を強調されました。特に、データだけに依存するのではなく、「勘・経験・度胸(KKD)」とデータを組み合わせることが、事業成長や新たな価値創造につながるという考え方は、学生たちに強い印象を与えました。

これらの説明を通じて、学生たちは授業で学んでいるマーケティングやデータ分析が、小売企業の経営戦略や新規事業開発においてどのように活用されているのかを具体的に理解することができました。特に、顧客データが商品やサービスの改善だけでなく、新たな広告ビジネスの創出にも活用されていることを学び、データ活用の可能性について理解を深める機会となりました。

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質疑応答では、データサイエンスを独学で学ばれた平原様のキャリア形成や、小売業におけるデータ分析の実務、生成AI時代に求められる人材像などについて活発な質問が寄せられました。平原様からは、ご自身の経験を踏まえた具体的なお話をいただき、学生たちにとって今後の学習やキャリア選択を考えるうえで大変貴重な機会となりました。

今回の特別講義を通じて、学生たちは小売業界におけるデータ活用の最前線に触れるとともに、データ分析と現場感覚の両方を備えた人材の重要性について学ぶことができました。また、AI時代においても、人間にしかできない経験や想像力の価値について改めて考える充実した時間となりました。

原稿執筆:商学部教授 李 振

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