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2024年度 会長あいさつ

関西大学教育後援会会長 阪本雅哉

学生生活を支援する教育後援会活動

昨年の5月8日に新型コロナウイルスが5類へと移行し、今年の3月から4月にかけての桜のシーズンには多くの外国人観光客が日本を訪れ、各地の観光地では賑わいを取り戻していました。長く続いたコロナ禍もようやく終わりを迎え、以前の日常が戻ってきたことを実感いたします。
その一方、パンデミック(感染爆発)とは別の災害が近年多発しています。例えば今年に入ってから国内では能登半島沖地震や高知県・愛媛県での地震、海外でも地震や水害による被害が発生いたしました。コロナ禍という感染症は収まったとはいえ、災害は常に起こりうることを私達は覚悟しておかねばなりません。
古人は災害に関わる貴重な格言を残してくれています。近代ヨーロッパにおいてボーイスカウトの創始者として知られるロバート・ベーデン=パウエルは、「備えよ、常に(Be Prepared)」と唱え、この言葉は現在まで続くスカウトの中心的標語となりました。
また、日本にも「備えあれば憂い無し」という格言がありますが、この格言の元となったのは、『書経』「説命中」にある「有備無患」であります。

ことこととすればすなはち其れそなへ有り、そなへ有ればうれひ 無し。(すべての事を着実に行っていけば、そこで初めて物への備えができてきます。物への備えができれば、心配事はなくなります。)」

この二つの言葉を見ると、洋の東西は異なれ、災害に対して平時から準備をしていくことの大切さを注意喚起していることに気づかされます。

さて、来年、大阪では大阪・関西万博が開催されますことから、関西大学でもさまざまな取り組みをしていると聞き及んでおります。こうした華やかなイベントでは災害の発生といったネガティブな想定は念頭から外しがちですが、今年の元旦に能登半島沖地震が発生したことを想起すれば、行事ごとにおいて常にリスクを想定し準備を整えておくことは諸事業を実行する私達にとっては、必要不可欠なことであります。

理事長及び学長のもとに「2025大阪・関西万博に向けた協力・推進プロジェクトチーム」が設置され、学生・生徒等にとってかけがえのない経験が提供されることが大阪・関西万博において期待されています。大学での実りある学生生活を支援する教育後援会は、こうした大学の動きに寄り添い、リスク対策にも万全を期しながら、可能な限り大阪・関西万博に携わる学生たちを応援していきたいと考えております。

最後になりましたが、私は、今年の5月19日に開催されました関西大学教育後援会の総会におきましてこの度、2024(令和6)年度の会長職を担うこととなりました。まことに身に余る大役であり、責務の大きさに身の引き締まる思いをしております。これから1年間、大学ご当局と歩調を合わせながら、教育後援会の諸事業を遂行してまいりたいと存じますので、何卒ご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


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