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キャリア・就職支援

先輩弁護士の事務所訪問(メンター編・第1回)

 関西大学法科大学院では、特別演習を担当するアカデミック・アドバイザーが授業クラスのメンターとなる制度を5月から開始しました。本学法科大学院修了の若手弁護士が中心となってメンターとなり、担当する院生の学習計画の作成や到達度を定期的に確認し、助言や指導をすることで、院生の学習意欲の維持・向上に努めていただいています。
 今回は、2年次クラスのメンターを担当する帆足智典先生(新62期・上原綜合法律事務所所属)の事務所を訪問して、お話を伺いました。


※所属事務所は取材時のものです。

1.帆足先生の1日の仕事のスケジュールはどのようなものですか。

 朝は10時から出勤して、大体20時か21時ぐらいに帰ります。終電が無くなるまで残る、というのはありませんが、何かあれば自宅に持って帰って自宅で仕事をするときもあります。あと、出張が多いですね。

2.どんな事件を担当されているのですか。

 担当する事件は様々です。色々なことを調べる必要があり、弁護士になってからも勉強の連続です。少し勉強とも関わってくる話にもなるのですが、試験科目になっている六法や、選択科目はあくまで基礎的なもので、弁護士として実際の事件を担当するとなると、参考となる法令が特別法で、解説書がないものもあります。時折、そういう法律があるのか、と驚かされるような法律もあります。

3.初めて接する法律は、どのように勉強するのですか。

 そういった法律だと、やはり条文から解釈していかざるを得ません。みなさんが勉強される科目は解説書などがあり、その気になれば六法なしで勉強できる、と思われるかもしれませんが、実際の事件ではそうはいきません。しっかりと条文から解釈する能力を身に着ける勉強をしていただきたいですね。

4.法曹を目指した理由をお聞かせください。

 法曹というか、法律学を勉強しようと思った理由になるのですが、法律というのはどんな所にもありますよね。法律を勉強すれば、その法律を通じて色々な世界を知ることが出来ると思い、そして大学を経てもっと勉強したいと思って法科大学院に進学することを決めました。
 実際、今弁護士として仕事をしていて、色んな方々にお会いする機会があるので、社会の仕組みというか、様々な世界を知ることが出来ますね。例えば、法律相談の中で専門的なことが出てきたときには、それはどういうことか、と相談者の方に伺えば、とても詳しくお話をしていただけ、法律以外のことについても学ぶ機会があります。個人的には、そういった点が現在やりがいにもつながっている気がします。

5.勉強の進め方や授業の受け方について、後輩に何かアドバイスをお願いします。

 勉強の仕方ですが、授業は必ず予習をしてから取り組むことですね。予習をすると、分からないところが洗い出されますから、メリハリをつけて授業を聞けるかと思います。1時間半も単に先生の話を聞いているだけ、ではあまりにも勿体ないですしね。そして、調べたところについて先生に当てられたときに、きちんと答えられたらそれはそれでいいし、答えられなかったら、自分の調べたことは合っていると思っていたが間違いだったのか、と思って悔しい気持ちや苦々しい気持ちになってかえって覚えられるかと思います。ロースクールは頭の使い方、考え方を学ぶところだと思うので、いかにそこで行われる授業に真面目に取り組むか、というのは大変重要なことだと思います。

6.勉強に臨む姿勢が大切だということですね。

 勉強はある程度、こだわりを持ってやるべきです。ここで言うこだわりとは、ある所を勉強し始めたらそこを一通り、自分の納得いくまでやるということです。一回目はじっくり、しっかりと勉強に取り組んで、復習を回す。復習の際にどこか引っかかる部分があれば、以前しっかり勉強したときのノートなり教科書の書き込みを確認する、というのを繰り返せば、結果として大分力がつくはずです。
 あと、私は学生時代あまりできなかったので、少し後悔しているんですが、先生にはぜひ質問などをして、話をして下さい。先生方は色んなことを知っておられます。質問事項がない、というときでも、質問するために勉強するという位のことをしても差し支えありません。それ位、先生方とお話をするのは重要で貴重なことだと思います。学生のときにしか、できませんから。
 ただ、その際注意してほしいのは、先生方のおっしゃったことを丸呑みにしない、ということです。これだけ言うと、語弊があるかもしれませんが、先生がこう言ったからこうだ、という知識の身に付け方は良くないという意味です。必ず検証等を通して、先生から聞いた知識を自らのものとする努力を怠らないでください。

7.勉強時間はどのようにして確保されましたか。

 私は始発に乗って、朝授業が始まるまで予習をしていました。俗に言う朝型、ですね。夜型の人もいらっしゃるかと思いますが、個人的には朝型の方が、授業が終わって疲れたあとにやろうと思ったけど疲れてだらだらしてしまう、という事態を防げるので良いかなと思っています。
 要はいかに規則正しくして、やるときはやる、休む時は休む、だらだら中途半端なことはしない――という風にメリハリをつけて勉強することなので、その目的が達成できるのであれば朝型でも夜型でも構わないと思います。
 あと、私は結構遠いところから通学していたので、どうしても移動時間が長くなりました。なので、移動時間は無駄にしないように心掛けていましたね。何分までに何問解けるか、という風に時間制限のようなものを設けて、集中して勉強できるような工夫をしていました。
 レポートや課題についても、やらないといけない、と思うと気分が重くなるということがあるかと思います。これらについても、試験だと思って何時間で終わらせる、と時間を決めてやると、取り組む気力が出てくるし、集中して取り掛かれると思いますよ。

8.学習計画は立て方に何かコツはありますか。

 これを何時間、あれを何時間と綿密に立てすぎてしまうと、計画倒れになってしまう可能性があります。何をどれだけやるか、大きな期間、例えば今だったら夏休み中に、という風に決めてしまって、あとはそれを踏まえた上で、じゃあ1月でどれぐらい、1週間でどれぐらい、1日でどれぐらい、という風に決めていくのが良いかと思います。
 それを通して、1年間で見たらこれだけできた、というものを作って欲しいですね。特に、2年次生の方は、今の間にきっちりとそういったペースを作ってもらいたいと思います。今の間にペースを作って、知識をしっかりと身に付けておけば、あとは3年次生でひたすら問題演習に励む、という風にできますので。
 個人的には、授業の進度にそろえるというのが無駄のないように思います。先ほどの予習の話とも関わりますが、授業でやるところの周辺をしっかりと勉強していけば、授業を通してほぼ全部を網羅できるのではないかと思います。

9.最後に、勉強中にリフレッシュとして何かされていましたか。

 土日に、大学院の学生でフットサルチームに参加して、他の大学院のチームと試合をしていました。運動は結構すっきりしますよ。それに、そのフットサルを通じて仲間意識が芽生えるというか、とにかく勉強の仲間も増えます。
 時間の使い方のときもお話ししましたが、休憩のときはがっつりと、勉強のことは忘れて過ごして、勉強するときになったらそちらに意識をしっかり向ける、という風に切り替えをすることが大事です。あくまで運動というのは一例に過ぎないので、バイトだとか買い物に行くだとか、そういったものでも全然かまわないと思いますよ。

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