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中学2年生2学期特別授業

中学2年生 2学期特別学習報告
(キャンパス見学・A E D講習会・人権講演会)

2019年度関西大学第一中学校第2学年は、2学期末に特別学習を実施しました。
以下はその簡単な報告と参加した生徒の感想です。

○関西大学高槻キャンパス見学会(高槻・高槻ミューズ)
12月11日(水)午前、J R高槻駅に集合。A B C組とD E F組に分かれ、関西大学高槻ミューズキャンパスと高槻キャンパスを交互に見学しました。高槻ミューズキャンパスでは、安全ミュージアムを見学し、ミューズ大学図書館の方に図書館の説明をしていただきました。高槻キャンパスでは、スタジオ・ワークステーション実習室・mono Labo などを見学させていただきました。

生徒の感想
12月11日に関西大学の高槻キャンパスに見学に行きました。将来関西大学に通おうと思っている僕からしたら関西大学の設備やおしゃれさにびっくりしました。アイススケート場、中学グラウンドより大きいグラウンドや風力で水がブクブクする水場など僕があまり見たことがない物ばかりでびっくりしました。ものづくりの場所ではいろいろなプリンターをみることができ、その方法なども教えてくださいました。もう一つの部屋ではカメラやマイク、Virtual Realityの世界を体験することができるVRゴーグルなどがありました。その中でもマイクとカメラはTV局で使っている本格的な物なので、見た目や大きさにびっくりしました。次にスタジオに行きました。スタジオでは稀にTVで見る大きいカメラが3台もあり、グリーンバックや後ろの壁の色を自由に変えられる機能がありました。僕は実際に前に出てスタジオの緊張感を味わうことが出来ました。僕が関西大学に入学できた時、どこの学部に所属するのかはわかりませんが、今回関西大学の質の良さに気づき、関大一中に入学して良かったと思いました。(B組男子)

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高槻ミューズキャンパスの安全ミュージアムというところに行きました。はじめに目に入ったのは、トラックと自転車の交通事故の模型です。自転車はもちろん壊れていますが、トラックの方がすごく壊れていて驚きました。次に、踏切などについている緊急停止ボタンがあることに気がつきました。他のところを見ていると、少し大きな音が鳴っているのに気がつき、見てみると、そのボタンでした。少し音が大きかったので驚きました。次に、非常食に目がいきました。なぜならその種類が多かったからです。僕はおかゆと乾パンなどだけだと思っていたのですが、そこにパン類も並んでいたので驚きました。次に高槻キャンパスに行きました。そこでまず、CG教室に行きました。そこでは、音楽に合わせて動画を作っていました。面白かったのでもう少し見ていたいと思いました。次にスタジオに行きました。僕はここが一番楽しかったです。なぜなら、カメラを使っていろいろな物を操る体験ができたからです。僕は高槻キャンパスに行って良かったと思います。なぜなら人の興味を引く方法が少しでもわかったような気がするからです。(F組男子)

A E D講習会(救命入門コース)

12月12日(木)34限、関西大学百周年ホールで実施しました。吹田消防署の10人の消防士のみなさんのご協力を得て、いざというときに命を救う救急救命の入門講座(AED講習)を受講しました。「あっぱくんライト」は1人1台、心肺蘇生法の実習はグループごとになり、消防士さんの指導のもと体験することができました。

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生徒の感想

救命入門という行事で私はたくさんの貴重な体験をすることができました。はじめ、私は人が倒れていても声しか掛けられなくて、他の人に頼っていたと思います。しかし、周りに人がいなければ自分で倒れた人の命を救わなければならないので『勇気』を出して行動しなければなりません。胸骨圧迫の体験では2分20秒続けただけで腕が痛くなってしまいました。救急車を呼んでから現場に着くまでの時間は約7分とされているので、周りに人がいなければ今回の実習の約3倍の時間、しつづけなければなりません。胸骨圧迫は正直疲れるので絶対7分間も続ける事は私にはできないなと思いました。しかし、交代することで力の軽減ができるので、周りの人との協力は大切だと感じました。A E Dについてはよく駅や学校、公共施設などで見かけることがありましたが、使い方を知らなかったので、どんな物が中に入っていてどのように使うのかもすることができました。この体験を通して、もし誰かが倒れていても、勇気を出して助けられるかもしれないといった自信をもてました。しかし、心肺蘇生には体力がすごくいることがわかったので、人の命を救うためにも力をつけておこうと思いました。また、人の命は1分1秒で分かれるので、これからはこの学習で学んだことを思い出して、いざ機会があれば、パニックにならずに冷静に対応できればいいなと思いました。(C組女子)

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僕は救命の講習を受けるのは人生で初めてでした。最初にアンケートを取られた時、僕は人が倒れていても処置できるかわからないと答えてしまいました。本当に正しい処置ができるのかが少し自分では不安でした。しかし、講習が始まってからすぐに、今までで助からなかった人たちの映像が流れました。ただ、その命は全部助かる命だったと遺族の人たちは映像で伝えていました。それをみた僕は、助かる命は全て助けないといけないなとすごく強く思いました。その後、心臓マッサージのやり方とAEDの使い方の映像を見ました。この映像を見て意外にも楽なんじゃないかと思いました。しかし、実際に心臓マッサージの練習をすると30秒やるだけですごく息が切れてしまいました。でも、その後にやったAEDはすごく簡単でわかりやすかったです。僕はこの講習を通じて心が変化しました。講習前は、倒れた人がいても行動できるか不安だったけど、講習を受けた後にはすごく自信がつき、もしも倒れた人がいたら行動ができると思います。僕はこの講習を通じて、命の大切さを学ぶことが出来ました。また、心臓マッサージやAEDの使い方なども知ることが出来たので本当に良かったと思いました。この講習で学んだことは絶対に忘れないで将来につなげたいです。(D組男子)

「戦火の子どもたちに学んだこと アフガン、シリア、イラクを取材して」

12月13日(金)23限、本校親和ホールで、西谷文和さん(フリージャーナリスト・イラクの子どもを救う会 代表)に人権講演会をしていただきました。日本の中学生には普段感じ取れない、リアルな戦火の中で生活している人々の実際を少なからず生徒が感じ取れることが出来たと同時に、SNSと教室が主戦場の彼等彼女達の現実を振り返る良い機会になったのではないかと思います。

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生徒の感想

「たった300円で足を切断」その言葉に息を呑みました。CD1枚のサイズの地雷で、人が産まれてから何年もかけて成長した身体を「あ」もいう前に粉々にするのです。今呼吸している時でさえも紛争地域では息を潜めて恐怖で押し潰されそうな子どもや大人がたくさんいます。もう彼らにとって戦争とは当たり前のことであり、平和とは感じたことのない、もしくはこれから一生感じることがない幸せではないかと思います。では今この瞬間で、私たちが紛争地域で怯える彼等の"価値"になれる方法はないのかと考えました。おそらく多くの人が「遠い国への"価値"など、限られた人にしか共有することができないから無理だ」と思うでしょう。会ったことも、実際に見たこともないのに、何故、どういう根拠でそう言えるのか、そうやって人間は簡単に逃げるのか、不思議に思いました。自分がよければ良い、自国が平和であれば良いというような無関心な生き方によって、戦争が始まったのだと思います。したがって、私達には周りの言葉や自分勝手な意見をつなげるのではなく、公共の情報や報道を真実かどうか見極める"メディアリテラシー"の力が必要だと思います。報道を鵜呑みにするのではなく、報道の影に真実が隠されているのかどうか冷静な判断をすることが、若い世代の責任だと思いました。また、その正確な判断が世界中に広がることによって、紛争地域の彼等の"価値"になることを願っています。(A組女子)

普段、何気なくTVを観ていると目にする言葉、『戦争』。今回のこの講演会ではその戦争について西谷さんが映像や裏話を混じえながら私達に話してくださいました。戦争は始めることは簡単ですが終わらせることは大変だということ、わずか300円で被害を受けた人の未来を奪えること、戦争はほんの1つの小さなウソから発生することなどの、どれも心が痛くなる話でしたが、その中で『今、日本は平和なのか。』という問いかけがとても印象に残りました。『今、日本は平和なのか。』この回答は自分が見た中でほとんどの人がYESの方に手を挙げていたと思います。しかし西谷さんの答えはNOでした。その理由は、「今の日本では学校や会社でいじめなどが多くなり、その影響で自殺をする人が先進国で一番多いから」です。確かにアメリカみたいにスーパーに銃も売っていないし、水道からは安全な水が出てきます。そういった方面からみると日本は安全です。でも、心に暗い何かを多く抱えているのが現状なのかな、と感じました。少しの行動で人を傷つけてしまうので、これからはもっと気をつけて生活しようと思いました。(E組女子)

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