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中学2年生 「関大一中模擬選挙 2018」を実施しました

2018年2月22日(木)および2月23日(金)に、本校中2学年で、平和学習と主権者教育を兼ねて、「関大一中 模擬選挙 2018」を実施しました。

本校の中2学年では、次の5月に実施される「沖縄研修旅行」に向けて、沖縄戦や沖縄の基地問題をテーマにした「平和学習」に、現在までにおよそ10時間分の授業時間をかけ、取り組んでいます。

今回は「沖縄の基地問題」、その中でも特に「辺野古基地移設問題」をテーマにして、平和学習に取り組みました。

まず教員から2時間にわけて、資料や映像を用いながら、基地問題に関わる沖縄の現状について講義を行いました。その後、6人の生徒に登壇してもらい、「基地賛成派」3人と「基地反対派」3人に分かれて、ロールプレイングの「公開討論会」を行いました。

 最後に行ったのが「模擬選挙(模擬投票)」です。生徒一人ひとりが、教員の講義で学んだ情報や公開討論会での意見をもとに、「名護市民」になりきって主体的に考え、模擬投票を行いました。

 模擬選挙では、「吹田市選挙管理委員会」の方にお越しいただき、選挙管理委員会のお仕事や日本の選挙の現状などについて、ご教示いただきました。また、「吹田市選挙管理委員会」からのご厚意で、実際の「投票箱」をお借りし、本物の選挙さながらに「模擬投票」をさせていただきました。お世話になりました「吹田市選挙管理委員会」の皆さまには、この場をお借りして、感謝申し上げます。ありがとうございました。

 中学2年生にとっては、本物の投票箱で投票すること自体が新鮮だったようです。短い時間ではありましたが、生徒にとって貴重な学習と貴重な経験の場になりました。以下は、生徒の感想です。

(生徒の感想)

・僕らは本土に住んでいるので、普段「基地」とかそういうものを身近に感じないけど、住民たちにとっては、重要な問題なんだろうなと思った。普通に生活しているところにヘリコプターとかが落ちてきたら怖いし、命の危険があると考えた。でも、基地を置くことで得られる収入があると聞き、一概には反対と言えないと感じた。いろいろと複雑なので、長い間対立しているのだろうと思った。国を守るのも大切だけど、国民の生活をよくするのも大切なので、基地賛成派と反対派の双方が納得する折り合いをつけるべきだと思った。(男子)

・模擬選挙の公開討論会で、前で意見を言っている人たちの意見をまとめていて、メリットだけ、もしくはデメリットだけというのはなくて、どちらにしてもメリットデメリットがありました。この意見を比べて、メリットはどちらが大きい、どちらの方が正しいというのはなくて、この二つのうちどちらかを選ばなければいけないということが、とても難しいと思いました。(女子)

・公開討論会がとても面白かったです。経済、安全、環境の3つの側面からの意見は、賛成派のものも反対派のものもとても納得できるもので、どちらに投票するか悩みました。両方ともしっかりとした意見を大勢の前で話していて、本当にすごいと思いました。模擬選挙をするのも初めてのことだったので、とてもおもしろかったです。今、選挙に参加する人は減っているようですが、選挙ができる年齢になったら、参加してみようと思いました。実際に選挙管理委員会の方にも来ていただいて、とても貴重な体験ができて良かったです。(女子)

・沖縄の基地問題には、賛成意見と反対意見の両方があって、討論会のときに話を聞いていると、どちらの意見にも共感できるところがあって、どちらに投票するかとても迷っていました。本当の選挙でも自分たちの町のために真剣に考えて投票しないといけないなと改めて思いました。私が沖縄に実際に住んでいたら、もしかしたら基地問題について賛成しているかもしれません。今は反対側の意見についているけれど、自分が実際に関係することだったら、どういう考えになるかわからないなと思います。今日みたいな模擬選挙が体験できてよかったです。(女子)

(「関大一中模擬選挙 2018」の時間割)

2/22 6時間目 講義① 沖縄の基地問題(沖縄の基地負担、基地周辺の事件について)

2/23 3時間目 講義② 沖縄の「収入」の問題(貧困問題や基地関連収入について)

4時間目 公開討論会および模擬選挙

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