映像文化専修

専修概要

映像を中心とするグローバルな
映像文化の歴史的展開や
文化的背景を総合的に学習

2006年度に新専修としてスタートした映像文化専修は、映画を中心とするグローバルな映像文化の歴史的展開や文化的背景を総合的に学習する専修です。

「映像文化」という言葉には、狭い意味での映画だけでなく、写真、絵画、漫画、アニメーション、広告、コマーシャル、テレビドラマ、プロモーション・ヴィデオ(PV)、ヴィデオ・アートといったさまざまな視覚芸術も含まれるし、さらには、街中のスクリーンに流される映像や、デジカメの写真、インターネット上の動画など、私たちの日常生活にあふれる映像も含まれます。

19世紀末に登場した映画は、20世紀全体を通じて、最も重要な映像メディアだったと言えます。というのも、20世紀初頭から現在に至るまで、映画には巨額の資本が投入され、それに応じて多彩な芸術的才能が集まり、さらにはおびただしい量の理論的言説が著されてきたからです。つまり、映画とは、単なる娯楽である以上に、映像をめぐる知と人材と資本が集約されたメディアだったと言えます。そのため、映像文化を研究するにあたっては、映画に取り組むことが効率的であり、私たちの専修でもまずは映画を中心に学習することになります。

とはいえ、映像文化専修での学習の目的は、映画についての細かな知識をたくわえることではなく、映画を一つのきっかけとして、より広範な映像メディア全般についての理解を深めることにあります。そのため、映像文化専修では、映画が写真や絵画といった先行する視覚芸術とのどのような緊張関係において出現し、またテレビ、VHS、DVD、インターネットといった新しいメディアによってどのような変容を被っているのかといった事柄、言い換えれば、より広範な19世紀以降の映像メディア史の展開を理解することにも力を注いでいます。

4年間を通じて、映画を含めた映像メディア全般について幅広く学習することで、専門的かつ複眼的な見地から映像を批判的に読み解く能力を磨くことが、映像文化専修の最終的な目標です。この能力は、かつてなく多種多様な映像が氾濫する現代社会において、どのような進路をたどるにせよ、非常に重要な能力です。

カリキュラム

専門的かつ複眼的な見地から
映像を批判的に読み解く力を
身につける

映像文化専修のカリキュラムは、アメリカ、ヨーロッパ、東アジアを中心とするグローバルな映像文化を無理なく学んでいけるように作られています。

1年次配当科目の「学びの扉」では、世界の映像文化の多様性を知り、また映像文化を研究するとはどういうことなのかを理解することができます。「知へのパスポート」はもう少し分野を特定して、より掘り下げた形での演習を行います。他にも映画技法の基本的なリテラシーを身につける「映像文化論基礎研究」などの科目で、映画に関する内容が扱われます。

2年次配当科目の「映像文化専修研究Ⅰ・Ⅱ」(必修)では、映画や映像を分析するためのいろいろな方法論について学びます。また、少人数による演習科目「映像文化専修ゼミⅠ・Ⅱ」(必修)では、文献購読を通じて基本的な映像理論を身につけるとともに、みずから映像作品を分析する力を養います。その他、映画に限らず広範な映像メディアを扱う「映像メディア研究」、異なる地域の映像文化を比較研究する「比較映像文化論」、映像文化の歴史的展開を学習する「映像文化史」などの講義科目があります。

3年次配当科目の「映像文化専修研究Ⅲ・Ⅳ」(必修)では、専修の学生として必ず知っておかなければならない映画史的な知識を習得する予定です。「映像文化論専門研究Ⅰ」「映像文化論専門研究Ⅱ」では、テーマや地域や方法論を限定して、より深く映像文化を学びます。また、「映像メディア制作論」では、実際に短編映画を作りながら、映像技術や、映画製作の制度的な側面への理解を深めます。3年次から「映像文化専修ゼミⅢ・Ⅳ」(必修)の内容も本格化し、学生が一人ずつテーマを定め、クラス内での発表・討論や、指導教員との相談を交えながら、本格的な研究を進めていくことになります。

4年次には、学習の総まとめとして、「映像文化専修ゼミⅤ・Ⅵ」(必修)において各自のテーマをさらに追究して、卒業論文を作成することがメインになります。

講義・演習

カリキュラム概要図