病弱・虚弱学生の支援

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病弱・虚弱とは?

 学生の中には、様々な慢性疾患や難病等に起因する機能障がいのため、継続的な医療や生活上の規制が必要となり、他の学生と平等に修学プログラムに参加するために、修学上の合理的配慮が必要となる場合があります。このような合理的配慮を必要とする学生について、日本学生支援機構の「教職員のための障害学生修学支援ガイド」や「障害のある学生の修学支援に関する実態調査」では、「病弱・虚弱」というカテゴリーを用いています。
 病弱・虚弱には、学校教育法施行令に定める病弱者や身体障害者福祉法の規定に基づく内部障がいに該当する疾患が含まれます。
 学校教育法施行令では、病弱者を、①慢性の呼吸疾患、腎臓疾患及び神経疾患、悪性新生物その他の疾患の状態が継続して医療又は生活規制を必要とする程度のもの、②身体虚弱の状態が継続して生活規制を必要とする程度のもの、と規定しています。
 また、内部障がいとは、身体障害者福祉法に定める心臓機能障害、腎臓機能障害、呼吸器機能障害、膀胱又は直腸の機能障害、小腸機能障害、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害、肝臓機能障害の7つの種類をいいます。実際には上記の疾患以外にも、内臓の疾患による機能障がいが永続していて、社会生活あるいは家庭生活、さらに重症になれば日常生活に著しい制限をきたしている場合があります。
 なお、個別の状況は多様で、同じ診断名がついていても、合理的配慮のニーズは必ずしも同じではありません。

【参照】
合理的配慮ハンドブック ~障害のある学生を支援する教職員のために~ 2018年3月、日本学生支援機構
教職員のための障害学生修学支援ガイド(平成26年度改訂版) 日本学生支援機構

合理的配慮の例

授業中の服薬や水分摂取の許可

体育の実技における参加方法の調整

 病弱・虚弱は個別性の高い疾患及び障がいです。このため、学生相談・支援センターでは、障がい学生支援コーディネーターが本人の状況を聞き取り、授業担任者や関係機関と連携して支援を行います。また、本人の了解を得たうえで保健管理センターとも情報を共有します。

周囲の人に知っておいてほしいこと

 内部障がい等、病弱・虚弱の学生は、周りからみると配慮の必要な状況がわかりにくいという特徴があります。
 最近では、ヘルプマークという、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助が得やすくなるよう作成したマークを携帯している学生もいます。ヘルプマークを持った学生が困っていたら、声をかけて援助をお願いします。