2024年度 点訳講座を開講しました

2024年12月20日

 学生相談・支援センターでは、目の不自由な人が利用する点字の仕組みや基礎知識を学ぶ機会として点訳講座を開講しています。 吹田市社会福祉協議会 点訳グループ「あい」の方を講師にお招きし、10月から12月まで全8回の日程で実施しました。

 

 点字器の使い方から始まり、かな、数字、アルファベットの打ち方といった基礎から学びました。そして、講座の期間を通して、絵本の点訳にも取り組みました。今回の点訳した絵本は、「バスが来ましたよ」です。受講生で分担し、講師の方々の丁寧で親切なご指導のもと完成させることができました。

 

 6回目には本学卒業生の田渕ふづきさんが出席、学生支援スタッフにより点訳された教材を使って学んだ大学時代の話を聞くことができました。受講生は講座で学んだ知識を駆使して点字で名刺を作成しており、一人ずつ手渡して自己紹介しました。田渕さんは受講生の名刺を読みながら、「専攻は何ですか?」「このサークルはどんなことをしているんですか?」などと質問しており、受講生も点訳した内容が伝わっていることに喜んでいる様子がうかがえました。

 

 受講生からは、「毎授業、少しずつ点字が読めるようになっていくのが嬉しかった」「点字についてだけでなく、白杖をもっている方への対応の仕方についてなども知ることができて良かった」実際に目の見えない方の実体験を聞く機会はなかなかなく、貴重な体験ができた」という感想がありました。絵本が完成したこと、実際に自分で書いた点字が通じたことは、自信に繋がる有意義な機会となりました。