学生相談・支援センターでは、目の不自由な人が利用する点字の仕組みや基礎知識を学ぶ機会として点訳講座を開講しています。 吹田市社会福祉協議会 点訳グループ「あい」の方を講師に招き、10月から12月まで全8回の日程で実施しました。

　点字器の使い方から始まり、かな、数字、アルファベットの打ち方といった基礎から学びました。そして、講座の期間を通して、絵本の点訳にも取り組みました。今回の点訳した絵本は、「ケイン、きょうもよろしくね！」です。文字数は少なくないですが、受講生で分担し、講師の方々の丁寧で親切なご指導のもと完成しました。また、最終日には、視覚障がい当事者の本学卒業生の方を招き、受講生は各々点字で作った自己紹介文を渡し、読んでもらいました。受講生が点字で書いた質問にも答えていただき、実際の見え方や生活の様子、趣味などさまざまな話題を楽しくお話してくださいました。視覚障がい当事者の方の「困っている時に一緒に考えることをめんどくさがらないでほしい」という話にもみな、大きく頷いていました。

　受講生からは、「難しかったけど受講してよかった、貴重な経験になった、楽しかった」「点訳だけでなく視覚障がい者の方についても教えていただけてよかった」という感想がありました。絵本が完成したこと、実際に自分で書いた点字が通じたことは、自信に繋がる有意義な機会となりました。