学生相談・支援センター開設10周年記念シンポジウムを開催しました!

2022年12月26日

 千里山キャンパスで1221日、学生相談・支援センター開設10周年記念シンポジウム「10年間の支援の歩み、そして、今後の展望」を開催しました。

 

 201641日から「障害者差別解消法」が施行され、大学に対して修学に関する合理的な配慮が求められるようになりました。本学では同法に先立ち、2012年に障がいのある学生の修学支援を開始し、2013年にはそれらの支援の窓口となって専門的に担う組織として、学生相談・支援センターを開設しました。

 当日は、前田裕学長より開会挨拶があり、次いで、林宏昭学生相談・支援センター長よりシンポジウムの開催趣旨説明がありました。

 その後、神藤典子学事局次長兼学生相談・支援センター事務グループ長より、本センターの取組みについて説明がありました。管理職の視点から、本センター開設前から現在までの10年間で取り組んできたこと、今後の展望、そして、他大学とは異なった、関西大学ならではの、障がい学生支援コーディネーターと事務職員が車の両輪のように連携協力して動く、「関大コーディネート術」の確立までの歩みのお話がありました。

シンポジウムでは、吉本興業所属の漫談家・濱田祐太郎氏による講演「見えないから見える世界 濱田祐太郎お笑いトークショー」を実施しました。

その後、現場で支援に携わる近森聡コーディネーター、藤原隆宏コーディネーター、佐野寛子コーディネーターが、本センター設立当初からの修学支援を振り返るとともに、コロナ禍における合理的配慮などについて説明しました。

 

 

続けて、パネルディスカッション「ともに生き、ともに学ぶキャンパスをめざして~現役生が語る 障がい学生支援」では、学生支援スタッフの益岡義和さん(商学部4年次生)と本センターを利用する中村昂太さん(経済学部3年次生)が、支援活動についてそれぞれの思いを語りました。

益岡さんは「すべての学生がともに生き、ともに学ぶキャンパスを実現するために多くの学生に障がいについて知ってもらうことが重要。学生は、知らない世界に一歩踏み出して少しずつでも勉強してみることが大切なのかなと思います」、中村さんは「障がいのある人を見かけたとき、必ず助けなければいけないと思う必要はないと思います。一番大切なのはどういう風に困っているのか、自分に何ができるのかを考えることです。そうして考え得た知識は後々必ず役に立つときがきます」と話しました。

コーディネーター3人によるてい談の様子

コーディネーター3人によるてい談の様子

益岡さん(左)と中村さん(右)

益岡さん(左)と中村さん(右)

藤原コーディネーター

藤原コーディネーター

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子