【野球】明治神宮大会2回戦で金沢学院大を5−0で下し、47年ぶりの勝利！19日の準決勝で東海大と対戦
第50回明治神宮野球大会の2回戦が神宮球場で18日に行われ、2年ぶり7回目の出場を果たした本学野球部（関西第一代表／関西学生）は金沢学院大学（北陸・東海三連盟／北陸大学）を5−0で下し、47年ぶりに同大会での勝利を挙げました。
関西大学は19日午後0時30分から行われる準決勝で、中央大学（東都）を7−3で破った東海大学（関東第一代表／首都）と対戦します。
早瀬万豊監督が監督に就任して、これまで本大会へ3度出場を果たしていた関西大学。しかし、早瀬監督の初陣となった2014年（第45回大会）は創価大学に1−2でサヨナラ負けを喫すると、2016年（第47回大会）は明治大学に1−4、2017年（第48回大会）は再び創価大学に1−2で敗れ、いずれも「1」得点しかできずに苦汁をなめてきました。
「（明治神宮大会では）いい戦いずっとできていたが勝ち切れなくて、全て過去の（監督に就任してからの）3回は1点しか取れてなくて」と過去3度の試合を振り返った早瀬監督。「何とか（今日の試合で）4点以上は取りたいというのがあって、それが叶ってよかったと思う」と “4度目の正直”で1得点の呪縛から開放されて安どの表情を見せていました。
関西大学に約半世紀ぶりとなる神宮大会白星を引き寄せたのは4年生プレーヤーでした。2回に坂之下晴人（人間健康学部2年）がしぶとく右前適時打を放って先制すると、5回２死二塁から関本英実（政策創造学部4年）がカウント1−1からのややインコース気味の直球を「（ボールを）引きつけて打つことを意識した。うまく反応できた」と振り抜いた打球は、左翼手の頭を大きく超えて適時二塁打に。関西大学はついに1点の壁をぶち破りました。
「（勝てば）47年ぶりの勝利となることは知っていた。ここで勝てたら一つの歴史になる」と関本。一つの壁を破ったあとの6回には、久保田拓真（社会学部2年）の適時打と安藤大一郎（経済学部2年）の押し出しで2点を追加すると、再び関本が左前適時打を放ってこの回に4安打を集中させて3点を奪った関西大学が完全に試合の主導権を握りました。関本はこの試合チーム唯一のマルチ安打を記録し、関大打線を牽引しました。
投げては、先発の森翔平（商学部4年）が「抜け球が多かったし、カットボールの曲がり幅大きかった。調子はあまり良くなかった」と言いながらも、8回133球を投げて被安打7、四死球2、奪三振13の無失点と好投。スコアリングポジションにランナーを4度背負いながらも要所を締めて、金沢学院大学にホームを踏ませませんでした。
森の完封勝利が見えた9回、安打と死球で無死一・二塁の5度目のピンチを迎えたところで、早瀬監督は今年の春季リーグ戦では力投でチームを牽引していたエース・肥後皓介（人間健康学部4年）をマウンドへ。今年の秋季リーグ戦は右肩の故障で戦列を離れていましたが、ラストイヤーの最後の最後で間に合いました。秋のリーグ戦後のオープン戦で2イニングの肥後の投げっぷりを見て、早瀬監督はいけると踏みました。
「肥後が春は軸になってやってくれた選手だった。（ケガで投げられずに）ずっと悔しい思いをしながらも、やっと投げられるようになった」と早瀬監督。「森と肥後の4年生二人がやってくれるという期待感があって、肥後を大事なところで使った」。
春季リーグ戦以来となる公式戦のマウンドに登った肥後でしたが、そのブランクを全く感じさせないピッチングを見せ、うまくピンチを無失点で切り抜けて指揮官の思いに応えました。マウンドを譲った森は「完封リレーが出来てよかった。本当は自分が完封したかったですけど」とホンネをもらしながらも、肥後の復活を喜んでいました。
47年ぶりの勝利に関西大学応援団は大いに沸きました。前日の夜にバス5台をチャーターして大阪から神宮球場に向かった大応援団に、関東近郊のOB・OG、校友、大学関係者も加わって、神宮球場が“KAISERS”と化しました。初の神宮のマウンドに立った森は「最高でした」と応援団の強力な後押しを力に変えて投げ切りました。
早瀬監督は「多くの校友の皆さんが応援に来てくださる中で、勝利を届けることが出来て本当にうれしく思います」と大応援に対して感謝の言葉を述べていました。野球というスポーツを通じて関西大学が一つになる―。野球部の今季のスローガンである“一丸突破”を準決勝の東海大学戦でも見せてくれるに違いありません。
力投する先発の森（関大スポーツ編集局提供）
【19日12:30〜生中継】明治神宮野球大会大学の部準決勝「関西大学対東海大学」（スポーツブル）
https://vk.sportsbull.jp/koshien/
