日韓交流プログラム 4日目(最終日)
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冬の韓国の朝は寒く、空気も日本に比べると乾燥しています。この日の気温はマイナス4度。早朝に少しだけ雪が降ったようでした。
前日に続き、この日もバディ生徒と一緒に授業体験をしました。休み時間には、職員室を訪問し、日本から持ってきたお土産を先生たちに渡しました。





午前の授業の後は、学食でバディ生徒と一緒に昼食をとりました。この日のメニューは、豆腐のスープ、ビビンパ、キムチ、スイートチキン、ティラミスでした。前日に引き続き、栄養士さんが本校の訪問に合わせて考えてださり、韓国の伝統料理を体験しました。
午後は、文化体験でした。まずは工芸体験で、韓国で人気のウサギの人形をバディと一緒に作りました。交流校の英語の先生2名が、作り方を教えてくださいました。ウサギの耳が短くなって猫のようになってしまったり、逆に耳が長すぎて体が小さくなってしまったりと、なかなかうまくできませんでしたが、バディ生徒とお互いの人形を見て大笑いし、とても良い思い出の時間になりました。


工芸体験の後は、韓国の伝統武道・テコンドー体験でした。交流校のテコンドー部の部員による英語でのプレゼンテーション後、演武、模範演技と続き、最後に小グループに分かれて、部員から実際にテコンドーの型を教わりました。型を教わった後は、実際に薄い板を割る体験もさせてもらいました。体が硬くて板まで足が届かず、最初は全然割れませんでしたが、部員たちから"Don't hesitate!(遠慮しないで!)"と声をかけられ、コツを教えてもらうと、各グループから次々に板が割れる音が聞こえてきました。




充実した時間も束の間、テコンドー体験の後は、ついにお別れの時間でした。校長先生や副校長先生も駆けつけてくださり、交流校の先生たちが閉会式を開いてくれました。本校生徒からも、感謝の気持ちを込めて、1人1人各バディ生徒に韓国語でお礼を言いました。すると、日韓ともに、あちらこちらから別れを惜しんですすり泣く声が聞こえてきました。



今回の訪韓で、5月に出会ったバディ生徒と再会し、たった3日間という短い時間でしたが、とても充実した時間を過ごし、深い絆を築けたのではないでしょうか。お互いに抱き合い、涙を流しながら別れを惜しむ姿がとても印象に残る時間になりました。
12月18日(水)、15時50分に仁川国際空港を出発し、17時30分に関西国際空港へ到着しました。
K-popの影響もあり、韓国に興味を持つ生徒は年々増えています。今年度開始したこの日韓交流プログラムは、そんな生徒たちが、観光や家族旅行では体験できない韓国の社会や伝統文化に触れると同時に、人と人が繋がるとても濃い内容となりました。日本と韓国は、文化も言葉も似ている側面が多い一方、「近くて遠い国」とよく表現されます。今回プログラムに参加した両国の生徒たちが、今回の経験を通じて、将来両国の架け橋になってくれることを切に望みます。

