日韓交流プログラム 3日目
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3日目は、生徒たちが楽しみにしていた交流校訪問です。朝7時に朝食をとり、8時にホテルを出発しました。天気も良かったので、前日に購入した交通系ICカードを使い、市バスに乗って交流校へ向かいました。
交流校に到着すると、門のところに歓迎の横断幕が掲げられていました。
交流校の東灘(ドンタン)国際高等学校は全寮制の学校です。敷地内に寮があり、とても広く、生徒たちも「高校だけでこんなに広いの?」と驚いていました。




バディ生徒の案内で校内に入った後は、校長室を訪問して校長先生に挨拶をしました。校長先生は、5月に本校を訪問してくださったこともあり、日本語で「お久しぶりですね」と挨拶をしてくださいました。


その後は、1年生の生徒による学校紹介でした。「智」「仁」「勇」「礼」という学校の教育理念について、国際法、国際経済、スペイン語や中国語など、国際高校ならではの開講科目について、流暢な日本語で説明してくださいました。この生徒は、独学で日本語を勉強しているそうですが、他にもたくさんの生徒たちが自分で日本語を勉強しているそうで、廊下ですれ違うたびに日本語で話しかけてくれました。




学校紹介の後は、キャンパスツアーです。敷地がとても広いので、迷子になりそうでした。音楽の授業をやっている教室に入ると、音楽の先生の提案で、生徒たちがその場で"Amazing Grace"を演奏してくれました。
校内の自習室には、1人1つずつ自習机が割り当てられています。毎日、授業が終わった後、寮の食堂でご飯を食べて、夜の11時まで勉強するそうです。
午前中の最後には、高校2年生の英語の授業に参加させてもらい、自己紹介ゲームやディスカッションを行いました。"Stereotypes about Korea/Japan(日本や韓国に対する固定観念)"というお題の時には、「韓国では毎日キムチを食べるんですか?」という本校生徒の質問に、韓国の生徒たちが大笑いしながら「Yes!」と答えてくれ、大盛り上がりでした。


英語の授業の後は昼食です。この日のメニューは、雑穀ご飯、鶏もも参鶏湯、宮中トッポキ、キキョウの和物、混ぜキムチ、ヨーグルトという、韓国ならではのメニューです。見るからに辛そうなキムチでしたが、覚悟して口にすると意外と辛くなく、温かい参鶏湯と一緒に美味しくいただきました。食堂の栄養士さんも、わざわざ日本語のメニューを用意してくださっていて、寒い空気の中の人の温かさが心に染みる時間でした。




昼食の後は、いよいよ授業体験です。スペイン語や英語のコミュニケーションなど、国際高校ならではの授業に参加させてもらいました。最初は「スペイン語わからないのに、どうしよう」と不安になっていた生徒たちでしたが、スペイン人の先生が英語でスペイン語圏の文化について紹介をしてくださり、メキシコのデスマスクと呼ばれるお面を一緒に作りました。バディ生徒とデザインを考えながら、周りの生徒たちもたくさん話しかけてくれ、とても充実した時間になりました。英語の授業では、南アフリカ人の先生が世界のカルチャークイズを作ってくださり、グループ対抗クイズ大会をしていました。




そして放課後は、プログラムに参加している生徒が企画してくれた文化交流です。この文化交流には、大学入試を終え、今は自宅学習をしている現地校の高校3年生も「自分たちの時は、コロナでこういった交流ができなかったから」と遊びに来てくれました。最初はクイズから始まり、韓国の文化紹介で、韓国の子どもたちがよく知っている昔話を紹介してくれました。物語は、英語、韓国語、日本語で用意されていて、日本にも似た話がある!と話題になりました。韓国の生徒から「百済(ペクチェ)」「高句麗(コグリョ)」という言葉が出たりすると、本校生徒からは「世界史の授業で勉強したよ〜」と声が上がり、話題が膨らみました。すると、韓国の生徒からも「世界史の授業で江戸幕府のことを習った」という声が上がり、お互いにとても盛り上がりました。


楽しみにしつつも緊張していた学校訪問でしたが、交流校の皆さんのおかげで、とても充実した時間を過ごせました。翌日で学校訪問は最後ですが、いろんなものを見て、感じて、吸収して帰ってほしいと思います。