【1日目：7月30日（火）】

　朝早くからたくさんの保護者の方々に見送られ、伊丹空港を出発しました。その後は羽田空港で国際線に乗り継ぎ、ロンドンのヒースロー空港に到着しました。東京からロンドンまでは約14時間の長旅で、少し疲れが見える生徒もいましたが、無事に25人全員でイギリスへ入国しました。空港から学校まではさらにバスで2時間の道のりで、道中は多くの生徒が疲れて眠っていました。翌日からお世話になるSt.Edward Collegeでは、初めて会うホストファミリーに緊張した様子でしたが、それぞれが簡単に自己紹介を行い、ホストファミリーと記念写真を撮りました。そして、いよいよホームステイが始まりました。

【2日目：7月31日（水）】

　海外研修２日目は朝８時30にSt.Edward Collegeに集まりました。昨晩の様子を尋ねると、ホストファミリーのことや夕食、自分の泊まっている部屋などの話をしてくれました。日本ではアメリカ英語を耳にする機会が多いため、ホストファミリーとうまくコミュニケーションが取れるか心配している生徒もいましたが、ホストファミリーが優しく話してくれているので、今のところは大丈夫とのことでした。自らすすんでコミュニケーションを取り、少しでもイギリス英語やこちらの文化にいくことを期待しています。

　そしてこの日からいよいよ授業の始まりです。最初は、今回の授業を担当していただくLiane先生とKeston先生の紹介でした。ご家族の写真や、現在住んでいる自宅の紹介があり、これからお世話になる先生方のことを知る良い機会となりました。その後は簡単なウォームアップ活動とイギリスについての学習をしました。２時間目の授業はLiane先生から午後に訪れるグロスター大聖堂（Gloucester Cathedral）や日本でお馴染みのピーターラビットについての授業でした。

　午後からはバスで午前中に学習した場所を訪れました。生徒が一番興奮したのは、もちろんグロスター大聖堂です。ここは映画Harry Potterのロケ地になった場所で、多くの観光客がいました。実際にHarry Potterが撮影された場所でたくさんの写真を撮り、Liane先生とKeston先生が細かく映画のシーンを説明してくれ、実際に映画を見たことがない生徒もツアーを楽しんでいました。この日は天気も良く、約1時間の自由行動では、それぞれ家族や友人へのお土産を購入したり、アイスクリームを食べたりしました。

【3日目：8月1日（木）】

　この日は、朝から２つのグループに分かれて授業を受けました。またLiane先生とKeston先生以外に、Teaching Assistantの生徒が3名ずつ参加してくれました。最初のレッスンでは、少人数に分かれて疑問詞を使った質問の練習をしました。その後は客と店員に分かれて買い物の練習をしながら、現地のお金について学びました。実際のお金を使用することになり、生徒たちは少し興奮気味でした。

　午後からは現地の学生17人に来てもらい，自分たちのスピーチテーマについてインタビューをしました。テーマによっては1対1でインタビューする生徒もおり、自分の知っている英語を総動員して説明しました。どの学生も親身になって質問に答えてくれ、自分たちのスピーチテーマに関してたくさんの情報を得ることができました。

　その後はみんなでアクティビティを行いました。雨が降ったり止んだりを繰り返したので、教室とグラウンドを行き来しました。グループに分かれ，様々な競技に参加し、親睦を深めることができました。積極的に現地の生徒とコミュニケーションを取ろうとする姿が見られてとてもよかったです。アクティビティの後は、現地スタッフのJeffreyさんがアイスクリームを買ってきてくれたので、みんなで美味しくいただきました。連絡先を交換したり、一緒に写真を撮っている姿を見て、ここでの関係をぜひ日本に帰国後も続けてほしいと思いました。

【4日目：8月2日（金）】

　この日のレッスンは午前の1つだけでした。レッスンでは、それぞれのスピーチテーマについての情報を集めるためにマインドマッピングを行いました。ここでは、自分のスピーチを興味深いものにするために、前日に学習した5W＋1Hを用いてどんな情報を調べる必要があるのかを整理しました。生徒たちはTA（ティーチングアシスタント）と会話しながら、自分のスピーチテーマについて考えていました。

　このレッスンの後は、オックスフォードに行きました。オックスフォード大学（University of Oxford）は、2017年から2024年まで連続して世界ランキング1位を獲得している大学です。実際にオックスフォード大学で学んでいる学生に、現地を案内していただきました。この大学は、天皇陛下をはじめ多くの皇族の留学先となった場所で、日本人にとっても馴染みのある場所でした。キャンパスツアーでは、異なる入試制度や、いくつのカレッジと呼ばれる学寮があるのか、またどういう経緯で設立されたのかなど、オックスフォード大学に関してたくさん学びました。その他にも直接現地学生や先生方に質問することができ、非常に有意義な時間を過ごしました。ツアーの後には自由行動の時間があり、大学のロゴの入ったTシャツやマグカップなどのグッズをたくさん購入しました。翌日には、オックスフォードに関する小テストが実施され、この日に知ったことをどれだけ覚えているかが出題され、成績優秀者には景品が用意されていました。

【5日目：8月3日（土）】

　この日は、朝からスピーチのためにフィールドワークに行きました。近くのスーパーに行って買い物をする生徒や、近くのカフェを巡りたくさんのケーキを食べた生徒がいました。また、ファッションについて調べている生徒は、いくつかのショップを巡りました。TA、もしくは担当の先生とともにフィールドワークに出かけましたが、自ら積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿に先生方は感心していました。

　午後からは、前日訪れたオックスフォードに関する小テストを行い、その後はスピーチについての準備を行いました。さらには、ドラマの授業もありました。日本では馴染みのない授業ですが、生徒たちは自分の体を使って様々な物事を表現していました。最後の寸劇では、現地学生を中心に面白いストーリーを考え、舞台上で発表しました。こういった交流を通して実際に英語を使い、自分の考えや気持ちを表現することで、普段の学校の授業では学ぶことができない本物の経験を得られたと思います。

　この日でイギリス研修5日目に入り、授業中も少し疲れが見える様子がありましたが、翌日は日曜日で授業がありません。体力を回復させ、来週のスピーチではこの研修旅行の学びを発揮してほしいと思います。

　また、日曜日は唯一のFamily Dayで、生徒たちはホストファミリーと１日を過ごします。ぜひ思い出に残る良い１日を過ごしてほしいと思います。