【高等部2年生・3年生】「教えて裁判官!基礎からわかる裁判員制度!」の講義を実施
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大阪地方裁判所と共同で「教えて裁判官!基礎からわかる裁判員制度!」と銘打ったイベントを高等部生対象にして2022年6月15日に実施しました。
今年の4月に民法改正が施行され18歳成年が実施され、来年から18歳以上が裁判員に選ばれることを踏まえ、生徒が裁判員に選ばれた場合でも慌てずにどう対処したらよいかを考える機会となるように本講義を企画したところ、2年生5名と3年生20名、計25名の参加がありました。
大阪地方裁判所の第2刑事部に所属する裁判員制度経験のある裁判官の方3名が、実際の裁判員制度で使用される大阪地裁の法廷と生徒が普段学習する教室とをビデオ会議システム「Zoom」でつなぎ、裁判員裁判に関する生徒の疑問や不安に感じる点などを直接聞いて、分かりやすく答えてくださいました。
裁判官からは裁判員制度について、選ばれるまでの手続きや法廷での審理、有罪・無罪の結論を導く評議の流れなどの説明の後、裁判員に求められるのは事実認定の判断が重要であるということを伝えていただきました。
講義後の質疑応答では、生徒から「実際に裁判をしている中で、裁判員制度を取り入れてよかったと思うことは何か。」「裁判中に遺体写真などの衝撃的な証拠に触れることになるのか。」「実際の裁判中に裁判官と裁判員の間で衝突になることはあるか。」など積極的に質問がなされ、その都度裁判官の方に丁寧に答えていただきました。
生徒からは、「事前に文献などで調べたことでは分からなかったことが、直接説明していただくことで理解できた。」「自分が裁判員に選ばれた際には、責任を持って取り組みたい。」などの感想がありました。裁判官の方の話を直接伺うことで、市民社会における法の役割を考える貴重な体験となりました。