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平成26年度 文部科学省 指定 スーパーグローバルハイスクール 最新情報 平成26年度 文部科学省 指定 スーパーグローバルハイスクール 最新情報

第1回高等部卒業式における生徒代表答辞

             関西大学高等部一期生 卒業式 答辞
 
「僕の前に道はない 僕の後ろに道はできる」
高村光太郎は言いました。
私たちは、日々道を作りながら歩んでいます。

3年前の春、私たちはこの関西大学高等部に入学しました。
学校を作る、新たな道を作る一期生だと胸躍らせて。これから始まる新しい生活に不安いっぱいで。

義務教育と違い、高等学校は自主的に行動しなければなりません。
格段にレベルの上がった学習も自分でコントロールしなければなりません。
行事の計画実行も一から自分たちで作りあげるのです。
淡路島の宿泊研修、学校説明会、クラブ活動。文化祭、体育祭、ウィンターウォーク。
どの道も平坦ではありませんでしたが、一つ一つ道を作りながら歩んできました。
すばらしい体験でした。

シンガポール研修旅行。
準備に走り回った日々。
生きた英語には苦労しましたが、ホワチョン高校での盛大な歓迎に大変だったことが一度に消えました。

途方にくれた卒論制作。
ずしりと重みのある本になったとき、誇らしい喜びに震えました。

私たちは新たな道を作りながら歩んできました。
途方にくれたり、高い壁に出くわして歩けなくなってしまうこともありました。
でも、やったことはやっただけ必ず返ってきます。

辛かったテスト。
目標を上回る点数で返って来た時はうれしく、これからも頑張ろうと思いました。
高ければ高い壁のほうが乗り越えたとき、気持ちの良いものです。
私たちはそれを知りました。
経験を糧として私たちはさらに挑戦していきます。 

高校生活。
それは仲間と過ごしたかけがえのない時間でした。
眠い目をこすり、挨拶をして門をくぐる。
はき慣れた上履きに足を納め、エレベーターに乗って十一階へ。いつもの教室の前に立ちドアを開ける。
「おはよう」
たわいもない話で盛り上がり、秘密を分け合い、意見の違いに涙し、笑いあった時間。
大きな夢を語り合い、お互いの誕生日を祝い合い、一緒に悩んだ時間。
この長い旅路の途中で得たあの時間こそが、私たちをこの先も結びつけてくれる道しるべになるだろうと思います。
一緒にいてくれてありがとう。
一緒にすごした時間があることが、今とてもうれしいです。
20年後、30年後、たとえ思い出になっても仲間として互いに支え合っていきましょう。

そして今日、私たち一期生125名は、たくさんの人々の暖かな心に見送られ、巣立っていきます。
高校生活の3年間の道のりは、自分を見つけ、一人前の社会人へ歩む道を見つける時間でした。
なりたい自分への道を見つける時間だったような気がします。
進路を見出すまで、遠い道でしたが、やっただけのことが返ってきます。
125通りのそれぞれの道を、今、胸を張って歩んでいきます。

二期生、三期生の皆さん。
「THINK×ACT」この言葉通り、考えて行動してください。
そうすれば、必ず関西大学高等部は応えてくれます。
やってみようと思ったことは、必ず実行できます。
自分を信じて努力すれば必ず道は開けます。
私たち一期生がつくり始めた伝統をしっかり受け継ぎ育んでください。
皆さんの活躍を応援しています。

3年計画の第一弾が、今日ここで終わろうとしています。
私たちはこの学舎(まなびや)で学んだことを糧として精一杯飛躍することを誓います。

学校生活を陰ながら支えて下さった事務長はじめ事務室他たくさんの方々、ありがとうございました。

いつも背中を押して下さり、親身に相談に乗り、支えて下さった校長先生はじめ先生方、ありがとうございました。


そして、今まで歩んできた道を見守り、応援してくださった、家族のみなに心を込めて贈ります。

ありがとうございました。

最後になりましたが、関西大学高等部のますますのご発展を願い、ここに答辞といたします。

平成25年2月16日    
卒業生代表 中島 彬
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