「ICT教育」および「学生・教員間双方向教育」の現状に関する調査






 3.ICT教育以外による双方向教育の工夫に関する現状

 


工 夫 内 容
教 育 効 果
問 題 点
  ・演習課題を課している。
 ・授業評価アンケートで「理解が深まった」との指摘が多数あった。

 ・特にない。

 ・時間内演習において、演習解答の正誤判断を、先ず学生に行わせる。

 ・積極的に他人の解答の点検を始め、考える行動が見え始めた。  ・時間に制約がある

  ・毎回演習(A4用紙1枚)を課し、翌週に復習課題とともに採点・コメントを付して返却。
    ・対面で返却・指導することが望ましい。
  ・講義内容に関する演習を行っている。
 ・講義を聴いただけでは自分のものにできていないことを認識させ、再度理解に努めるように促す効果がある。

  

  ・出席、講義の復習をかねて、講義の最後の約20分を使い、毎時間演習を行う。

 ・復習の効果がある。  ・授業時間の最後の方だけ出席する学生が見受けられる。

 ・毎週、その時間に講義した内容から課題を出し、解答を提出させ、チェックしたものを次週返却している。

 ・遅刻が少なくなった。
 ・関連する質問を解答用紙に書いてくる学生もいる。
 ・毎週、300枚あまりの答案をチェックするのが教員側の負担として大きい。

 ・毎週の講義終了時に小テストを行っている。

 ・その講義の復習ができる。   
 ・毎回の宿題提出
  ・演習の点数に大きく影響しているので、効果的と思われる。

  

 ・午前の授業で提出させたレポートの講評を午後の授業で行う。

  ・始めたばかりで不明  ・始めたばかりで不明

 ・クイズへの解答の提出により出席をとり、解答が間違っている場合はやり直させる。

 ・基本的な事項が理解できる。
 ・その場で理解できない点を確認できる。
 ・代理提出が見られ、厳密には本人確認ができない。

 ・レポート課題にコメントを入れて返却。
 ・すべてのレポートに目を通せるよう、レポート枚数に上限を設定。

 ・コメントをきっかけに学生が質問に来る。
 ・わからない点などを書かせることで学生と直接のコミュニケーションが可能。
  ・教員側の負担は大きい。
 ・講義時間内に簡単な小テストを時々行っている。
 ・基礎的な重要事項を先送りせずその場で理解させることに大きい効果が見られる。
 ・理解していない学生に、理解していないことを認識をさせる効果がある。

  ・如何に講義に真剣に取り組ませるかが課題。

 ・資料の提示・配布を紙ベースで行なうことによって、講義への出席を促している。
 ・資料を虫食いにしておき、講義中の説明で穴埋めさせ、講義への参加を促している。
 ・レポート課題の提出はCEASを使って時間管理している。

 ・講義に積極的に参加する学生が増えた。
  ・資料作成の教員側の負荷は大きい。

 ・ビッグホールで、映像を主体としてレクチュアしている。
 ・テキストとして、3冊を用い(+1冊)、学生が年間で読み切るようにスケジュールしている。
 ・テキストの感想を、毎回A4 1ページ以内に、A、B、Cに分けてそれぞれ記入。その際に教員への質問、疑問も記入可としている。
 ・後日の講義で解答や応答を行っている。
 ・ビハインドでも良いので必ず出すように(総点の40%を配分、ビハインドはそれぞれ×0.8)繰り返している。
 ・レポートは、学期毎に返却。
 ・文書はワープロで作製することとし、講義中には書けないようにしている。
 ・自分で考え、書かねばならない課題としている。

 ・授業評価アンケートでは、「いつも質問に丁寧に答えているか?」の項目のみ、やや低くなっているものの、総体的には非常に高い。
 ・学生のさまざまな考え方や反応がわかる。
 ・他の講義のことが結構書かれていることもあり、その様子もわかる。
 ・講義をどのように聴いているかがわかる。
 ・レポートのレイアウト、読みやすさ、文章を短くまとめる訓練など、図面のプレゼンテーションにも通じる。
  ・多くの学生のレポートを読みこなすことに少なからぬ労力を要する。





 ・学生の質問にはオフィスアワーに限らず答える。
 ・出来る限り演習の時間をとって、学生に数多くの問題を解かせ、解説を丁寧に行う。
 ・学期の初めに、個人懇談・個人指導を行っている。

 ・演習に積極的に参加している学生の合格率は高い。  ・クラスの規模に改善の余地がある。
 ・一部の学生にはさらに手厚い対応が必要。
  ・オフィスアワーでの質問の受付。
・講義内容についての誤解が少なくなっているという効果は認められる。

 ・メール中心となる場合もあり、その場合、フェイストゥーフェイスになっていない。
 ・学生からのレスポンスがあれば随時対応。   
 ・試験前には試験範囲や問題を聞きにくることがあるが、学生側からのアプローチのさらなる積極性が望まれる。


 ・学生とe-mailで対話している。
 ・e-mailで連絡し、個別にface to faceで質問を受け付けている。

    

  ・独自のホームページを作り、課題の提供、作業の解説、参考例などを掲載している。

・家庭や講義中以外でも作業が容易にできる。  ・PCにトラブルが発生した場合の対処に問題がある。

 ・研究室で作成した教育支援システムを研究室のサーバで運用し、学生相互で意見交換や提出課題の閲覧、課題の相互作成と相互解答などを可能にしている。

  ・システムを積極的に用いた学生には概ね効果がある。
 ・学生からも肯定的な意見が得られている。

 ・システム使用頻度が低い学生もいる。
 ・成績と直接関連しないような課題には積極的に参加しない傾向が見られる。


 ・講義形式(ディスカッション、グループワーク、映像資料)
 ・レポートを通してのコミュニケーション
 ・独自のホームページ
 ・メーリングリストの運用

 ・学生の自発的学習意欲を高める効果が見られる。
 ・学生による授業評価は概ね良好。
 ・教員側の負担、環境整備(AV環境、PC環境)の面で改善の余地がある。
 ・ビッグホールにて配属学生と一緒に意見交換をしている。概ね、問題提起は当方が行い、それに対して学生側が様々な意見を述べたり、質問をしたりする。
 ・配属学生との連絡のために、学生がメイリングリストを作成して、情報を皆に効率よく伝達している。

 ・学生の出席率は高い。
 ・自分なりのしっかりした意見を纏めているのに驚かされることがある。
 ・現在、演習のチームとしてのHPの立ち上げを相談しているようである。
 ・私の班では、皆で話し合って、全体として問題や課題への取り組みの方向性を決めているので、立ち上がりはゆっくりしているが、協力してテーマを進めるという意味ではいいことだと考えている。

  
 ・講義で必ず質問させている。
 ・教員から質問を投げ掛けて、声に出して答えさせている。
 ・理解度が高まった。
  ・その場限りの受け流しが少なからず見られる。
 ・質問をしない学生もおり、学力差が拡大する傾向が見られる。
 ・大学で将来に向けた知識や知恵を得たいと考える学生よりも、卒業するためのみに大学に通学している学生が増えたように感じる。
 ・講義に対する動機付けに困難が見られ、大学で受ける教育と実社会で必要とされている教養とに学生がギャップを感じている。


  ・実験終了後、実験結果について、一人一人の学生の意見を求め、実験結果の考え方と利用方法について、議論する時間を長く取るようにしている。

 ・実験結果に対して自分の考えを持つ姿勢が生まれている。  ・実験終了後、さらに時間が必要となる。
 ・講義内容・方法について学生の生の声を、講義時間内外に聴くよう心がけている。  ・講義中の学生の反応だけではわからない実態が、良い意味でも悪い意味でも浮き彫りにされる。講義内容について、どこまで理解できて、どこでつまずいているのかが詳細に認識できる。
 ・ある限られた学生の反応にすぎないことをよく認識して授業改善に繋げねばならないことに留意する必要がある。
 ・気軽に学生が応じてくれる雰囲気作りが重要であるが、学生の本音がどこまで抽出できているかは不明。

 ・学生(問題解決している学生としていない学生)の間で学ぶ環境作り
 ・教える側の学生はより理解が深まり、教わる側の学生は教員に質問できないことを気軽に質問しながら問題に向かうことができる。

 ・正解だけが口伝えされる場合がある。

 ・実験の発表会を行い、複数の教員が学生の発表を評価するとともに、学生も自己評価を行い、教員による評価と自己評価を比較させ、達成度評価に役立てている。

 ・達成度評価の客観性の向上に役に立っている。   ・複数の教員と学生が一堂に会する必要があるので、発表会の回数を多くするのが難しい。

 ・デザイン教室を使って、映像(スライドやビデオ)を使っている。

 ・授業評価アンケートでの評価は高い。  ・後ろの方ではスライドがやや見にくい。


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Last Update 2007.6.13