KANDAI RIKEI PEOPLE

わたしの進む道。

Volume14 Interview with Sayaka Hagihara

得意で好きだった理系分野を大学で深く学び、
憧れていた医療分野の研究に取り組む。
一つひとつの経験が、社会で生きる糧になる。

近年、理工系分野がまた注目を集めています。
そんな理工系で学ぶ学生たちは、何を見つめ、どんな未来を思い描いているのか。
関西大学理工系学部・文理融合学部で学ぶ学生たちの、内に秘めたストーリーを語ります。

PERSON

#14

萩原 爽夏システム理工学部 物理・応用物理学科
4年次生

研究もそれ以外も、やりたいことは諦めない。
時間をフル活用して大学生活を楽しみます。

関西大学システム理工学部物理・応用物理学科に所属する萩原さんの研究テーマは「乳がん早期診断マイクロ波CTの研究開発」。安全で手軽に扱え、正確な診断ができる装置の実用化をめざし、研究開発に取り組んでいます。部活と2つのアルバイトをしながら研究生活を送る彼女は、「時間管理は大変ですが、どれもやりたいことです」と笑顔で話してくれました。

Sayaka Hagihara

ADMISSION

大学の講義で感じたのは、
物事の原理を突き詰めて考える奥深さ。

高校生の頃は数学や物理が得意で、複雑な問題を解けたときに達成感があったことを覚えています。大学でも理系分野を学びたいと思い、関西大学システム理工学部物理・応用物理学科に進みました。大学の講義では新しいことをたくさん知ることができて楽しいです。高校では扱わなかった量子力学を学んだり、プログラミングの基礎的な知識と技術を身に付けたりしました。電気・機械・情報を一通り習得できたのではないかと思います。

物理・応用物理学科では、物事を根本から理解できるような講義があり、魅力的です。例えば、力学や電磁力学の分野で使う公式は、高校生の頃に暗記をして当たり前のように使っていたものですが、その公式を導く(式の成り立ちを示す)ことで、より深く理解できるようになるのです。過程はとても複雑ですが、導いた公式がとても簡潔な形になることに感動を覚えました。そうして1・2年次で基礎をしっかりと身に付けてから、興味を持った専門分野に進みました。

My course is set for an uncharted sea.

CAMPUS LIFE

安全で手軽に使える乳がん診断装置を。
実用化に向けた課題に取り組みます。

大学生活では、あえて予定を埋めることで一日のリズムを作っています。朝は大学で講義までの待ち時間に自習をし、講義が終わった後は部活やアルバイトへ。部活は大学の交響楽団に所属しており、担当パートはホルンです。部活の練習は週3日ほどあり、アルバイトは2つをかけもち。毎日多忙ですが、時間をうまく管理して、講義の課題や実験のレポートもこなしています。

3年次の秋からは研究室に配属されます。私は以前から憧れのあった医療分野を扱う研究室に入り、「乳がん早期診断マイクロ波CTの研究開発」をテーマにしています。現在、乳がん診断装置の主流はX線マンモグラフィですが、乳房を圧迫するため痛みがあり、X線による被ばくもあります。さらに、早期のがん組織は鮮明に映らないこともあるのが現状。マイクロ波CTによる検査は痛みや被ばくがなく、がん組織をより鮮明に映すことができます。現時点で簡単な乳房模型を撮影して2D画像として出力できる段階まで来ました。実用化に向けた課題として、実物に近い模型の3D画像出力に挑戦中。さらに、将来的に装置を小型化できれば、学校や会社の健康診断で使用して乳がんの早期発見率を高めることも夢ではありません。

The only way to do great work is to love what you do.
FUTURE

Prospects for the Future

社会に出ることを見据えて、
大学でなるべく多くの経験をしたい。

私の取り組む研究テーマは先輩から引き継いだものです。そのため、最初の半年間は先輩の論文を読んだりデータ整理の手伝いをしたりして、研究自体を理解する期間になりました。4年次から本格的な研究に取り組んでいます。大学院への進学はせず就職を予定しているので、限られた時間の中で、マイクロ波CTの実用化に向けた研究を少しでも前進させられるよう努力していきます。

研究室を選ぶ際には、研究テーマだけでなく、将来を見据えて「在学中にどのような経験ができるか?」も考えました。私の所属する研究室では、学部生にも学会や国際会議で発表する機会が与えられます。在学中にプレゼン能力を鍛えられますし、学会発表の経験があることは自分の強みになると確信しています。卒業後は大学での経験と身に付けた知識を生かして、例えばメーカーで設備保全をする職種など、人と関わり、社会を支える仕事をしたいです。

高校生の方にとって理工系学部は、忙しそう、難しそう、女子が少なそうというイメージがあるかもしれません。否定はできませんが、理系分野が好き、ものづくりが好き、などポジティブな気持ちがあればぜひ理工系学部に進んでほしいと思います。突き詰めたい分野を見つけて、自分に誇れる経験をしてください。

※学年・所属は撮影当時のものです。

関西大学の研究についてはこちら

関大研究力|研究まとめサイト