KANDAI RIKEI PEOPLE

わたしの進む道。

Volume13 Interview with Shiho Sakurai

世界の課題を解決する新エネルギーの実現に向け、
難しい研究テーマにぶつかっていく。実験を繰り返す。
私の「今」は必ず明日、未来へとつながっていく。

近年、理工系分野がまた注目を集めています。
そんな理工系で学ぶ学生たちは、何を見つめ、どんな未来を思い描いているのか。
関西大学理工系学部・文理融合学部で学ぶ学生たちの、内に秘めたストーリーを語ります。

PERSON

#13

櫻井 志保環境都市工学部 エネルギー・環境工学科
4年次生

地球環境に関わる大きな研究テーマを掲げ、
小さな一歩を積み重ねていく。

関西大学環境都市工学部の櫻井さんが取り組むのは、過酸化水素を新エネルギーとして活用するための研究。実用化に向けた道のりは長いですが、日々実験を行って地道に研究を進める姿勢から、あきらめない力強さが感じられます。「専門にとらわれずに新しいものを生み出したい」という彼女は、春からは大学院に進み、ドイツへ留学予定。挑戦の日々はこれからも続きます。

Shiho Sakurai

ADMISSION

化学を究め、持続可能性を考える。
新エネルギーの実用化をめざします。

幼い頃から理科や数学が得意で、国語や社会は苦手という根っからの理系でした。高校の文理選択でも迷わず理系を選択。美術や工作も好きで、ものづくりに関わる学問に興味があったため、大学受験の際は工学系の学部をめざし、関西大学環境都市工学部に進みました。関西大学は理工系3学部がすべて千里山キャンパスにあります。そのため、他分野の学生と一緒に活動する機会が多く、私にはない視点に触れられて見識が広がっています。また、理工系の授業は受講人数が少なく、先生とのコミュニケーションが取りやすいと感じています。

現在は主に化学工学分野について学んでいます。化学工学とは文字通り「化学」と「工学」の中間に位置する学問で、工業用のさまざまな化学物質を扱う分野。研究テーマは、地球環境への負荷が少ない新燃料の開発です。過酸化水素を電池の燃料にすると、水と酸素しか排出されないのでとてもクリーンですが、発生する電気エネルギーが微弱なため実用化には程遠いのが現状。そこで、より大きなエネルギーを発生させる電極の素材を探して日々実験をしています。

I will prepare and some day my chance will come.

CAMPUS LIFE

研究にじっくり取り組むからこそ、
小さな発見にも大きな喜びを感じます。

私が4年次から所属している研究室では、平日は毎日朝から夕方まで時間を決めて活動しています。同級生や先輩、後輩とは生活の大半をともにするので仲良くなれて、アットホームな環境。先行研究の事例が少ないテーマを扱っており、多くの時間を研究に割くので大変ですが、自ら発見ができるのは面白く、達成感があります。研究成果の中間発表の際は、六甲山にある大学の施設を借りて合宿をしました。一泊して研究室のメンバーと語り合うことで、さらにチームワークが強まったと感じています。

現在は早期修了制度を利用して大学院の授業をいくつか履修しており、とても多忙な毎日を過ごしています。そのため、研究や授業以外の時間を効率的に使うよう心掛けています。アルバイトは、学内でできるものも選択。初年次などの学生向けに学習支援室で主に理工系の基礎科目を教えたり、共通教養科目のラーニングアシスタントを務めたりしています。

The future starts today, not tomorrow.
FUTURE

Prospects for the Future

研究の可能性も、私自身の可能性も広げたい。
未来のためにチャレンジし続けます。

小学校時代には習い事としてインターナショナルスクールに通っており、英語に触れていました。また、高校生のときにはイギリスへ、大学ではカナダやセブ島へ語学留学しました。これらの経験を活かそうと関西大学大学院のダブル・ディグリー・プログラムに応募し、無事合格。秋にはドイツへの留学を予定しています。ドイツでは大学院の研究室に所属する予定で、現在の研究テーマに活用できる分野の学びを深めたいと考えています。

留学後は論文の完成をめざしながら、次世代の学生へと研究テーマを引き継ぐことを考えています。もともと私も、研究室の助教からテーマを引き継ぎました。新燃料の開発とは、言い換えれば「夢のエネルギー」を実現するための試行錯誤。成果を得るには長い時間がかかるため、私の代では完結しないかもしれませんが、可能性を試し続けることが大切だと思います。そうして引き継いだ研究が成功すれば、私にとっても大変誇らしいこと。これから理工系をめざす方にも、あきらめない心をもってもらいたいです。私もまだまだ、挑戦を続けます。

※学年・所属は撮影当時のものです。

関西大学の研究についてはこちら

関大研究力|研究まとめサイト