DATA連携先からの一言ラジオ大阪「あんぜん・あんしん・アンサンブル」に出演「朝来市地域公共交通ワークショップ」での学生紹介の様子「朝来市地域公共交通ワークショップ」での発表の様子#地域公共交通#JR播但線#利用促進目 的兵庫県朝来市を走るJR播但線は、利用者減少により経営状態が圧迫され継続が困難な状況にある。そのため、播但線の利用促進について検討を行う。活動内容2023年7月に「令和5年度朝来市地域公共交通ワークショップ」に参加した。本ワークショップは、朝来市民から公共交通に対する意見や要望を聞き、市の新たな公共交通体系の確立に向けた方針決定を行うことを目的に毎年開催されている。私たちは、播但線の沿線自治体である朝来市民のみなさんと膝を突き合わせながら、公共交通の問題点と改善策について意見交換を行い、大変有意義なワークショップを行うことができた。前年度に続き2024年度もワークショップに参加し、本学学生と市民のみなさんと活発な意見交換を行ってきた。活動の成果地元住民との意見交換。若い世代の声を反映させた利用促進策の提言。播但線の電化工事に関する検討結果の取りまとめ。2023年9月には、ワークショップや沿線の視察で得たことを踏ま近年の公共交通を取り巻く環境は人口減少による利用者の減少に加え、担い手不足という大きな課題を抱えています。今後も大学生ならではの視点で、公共交通問題を研究テーマとして取り上げてもらえれば幸いです。(朝来市都市整備部 都市政策課 大林厚之氏)連携にいたる経緯ゼミ生主体で実施する公募論文コンテストにて「JR播但線の利用促進」を研究テーマに設定し、朝来市に相談したところ、同市主催の「令和5年度朝来市地域公共交通ワークショップ」への参加を勧めて頂いた。今後の課題・目標・展開の可能性交通・観光連携型事業による観光産業の再生・高付加価値化(観光協会等)。交通連合(運輸連合)による地域交通の活性化(鉄道事業者、バス事業者、タクシー事業者等)。主な連携先・メンバー朝来市都市整備部 都市政策課 大林厚之氏活動地域JR播但線 寺前駅~和田山駅間活動期間2023年度~継続中活動資金なしえ、地元の高校生を対象に播但線促進に関するアンケート調査を実施。調査では、将来の朝来市を担う若い世代の声を多数集めることができたため、結果を取りまとめ利用促進の提言を行っていく。2023年11月に、朝来市より依頼のあった播但線の電化工事に関する検討を行った。この内容が将来における播但線のあり方を検討する上での一助になれば幸いである。そして、ワークショップやアンケート調査など朝来市における一連の活動について、ラジオ大阪「あんぜん・あんしん・アンサンブル」(2024年11月11日放送)を通じて発信した。社会安全学部 教授 吉田 裕 Yoshida Yutaka1995年、西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)に入社。2006年より同社安全研究所の研究員となり、災害心理や社会心理を研究。2023年より関西大学社会安全学部の教員となる。その他(地域活性)31―兵庫県朝来市を走るJR播但線の利用促進を例に―地域公共交通のあり方について
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