地域連携事例集vol8_2025
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DATAその他(地域振興)都市デザイン目 的嵐山地区で激増する訪日観光客のインフォメーションデスクで、学生が案内をすることで、困っている観光客の役に立つと同時に、地域のPRや商店街の活性化に貢献する。活動内容京福電鉄嵐山駅前の嵐山保勝会事務所前の歩道に、テーブルと椅子を設置し、学生2~3名がデスクに立ち寄る観光客からの道順や、買い物や、食事などに関する質問に英語で答えている。口頭で説明するだけでなく、商店街から支給されている観光地図を配布したり、必要に応じて短い距離の場合は同行したりしている。新たに出た質問はそのつど記録し、エクセルに加筆し活動を行う学生全員で共有している。店舗の要請に応じて、翻訳も行った。開設したインスタグラムに活動活動の成果観光客への貢献:困っている観光客に情報提供をして役に立つことができた。学生の学び:言語面のみならず、様々な角度から学びを得ることができた。地域との交流:地域のイベントに案内役やアナウンス担当として参加し協力ができた。連携先からの一言30嵐山商店街の渡月橋の通りにたくさんの外国人観光客が訪れます。名所やお店、トイレ、バスの乗り方など、KAIDの皆さんがニコニコと丁寧に対応いただいております。地域としてもほんとに感謝しております。(嵐山商店街会長 石川恵介氏)連携にいたる経緯2022年春より、京都市内の商店街で機械翻訳機の利用と言語のトラブルの調査を実施。「言語に堪能な人の仲介」が、もっとも望ましいとの報告があった。留学直後の本学の外国語学部の学生であれば、その要望に応えることができると考えデスクの開設に至った。今後の課題・目標・展開の可能性課題:地域での活動の認知度がまだあまり高くないこと。目標:デスクの活動以外に、イベントでの語学サポートの頻度を増やすこと。提携希望先:通訳のできる人材を探しているレストランや公共施設など。主な連携先・メンバー嵐山商店街会長 石川恵介氏/嵯峨商店街 加藤就一氏活動地域京都府京都市の京福電鉄嵐山駅前 嵐山商店街の通りの一角(嵐山保勝会事務所前)活動期間2023年度~継続中活動資金地域連携活動に対する補助事業/嵐山商店街からの補助(備品等の購入)した日にはストーリーをあげ、地元の情報提供をしている。また人力車のえびす屋さんの協力を得て、地域の動画も作成した。2024年度は、新たに6月に開催された嵐山の「若鮎祭り」において、立ち寄る観光客に英語でイベントの説明を行った。また9月に開催された「嵐山秋花火」では、打ち上げ前や帰路の注意事項などを日本語、英語の二言語でアナウンスを行った。活動のポスタ―を作成したイラストを趣味とする学生が、周辺の商店が詳しく記載されているイラストマップを作成したので、2月末より配布予定である。外国語学部 教授 髙橋 絹子 Takahashi Kinuko専門は応用言語学(通訳研究)。大学教員になる前は通訳者。外務省招客のアテンド通訳をしていた際には、観光通訳も経験。趣味は中学生で始めた裏千家茶道(髙橋宗絹)と楽器の演奏。京都市在住。デスクでの活動質問に答える花火大会でのアナウンスえびす屋さんのご協力を得てインスタグラムをさらに充実#インバウンド#インフォメーションデスク#商品説明の翻訳関西大学嵐山インフォメーションデスク(KAID)

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