地域連携事例集vol8_2025
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DATA連携先からの一言調査対象のスポーツクラブ真剣な聴衆に感謝発表に熱が入るご講評を頂戴する#健康#スポーツ産業#生涯スポーツを当て、若者の視点からその活性化を提案すること。目 的地域の健康と健幸(Well-being)を育むスポーツクラブ事業に焦点活動内容民間スポーツクラブの事業は、現在コロナ禍からの回復傾向にあるが、新規事業体の参入により競争が激化している。こうした事態に対応すべく、関西テレビライフ傘下のスポーツクラブを対象に、既存の常識にとらわれない若者の視点から集客企画を提案した。具体的には、学生による施設見学と参与観察、インストラクターを招聘しての体験活動の成果新規参入クラブが主に小規模なサービスを展開していることに対抗し、強みであるプール事業の再活性化を目指して、新たなアクティビティティを提案した。スポーツクラブは健康を維持するため運動をするところという既成概念を破り、年齢層別のニーズに合わせた社交の場としての機能を持たせる提案を行った。24フィットネスクラブ業界はコロナ禍からまだ回復途上にあります。参入障壁の低さから様々な業態が生まれており、我々も対抗すべく日々苦慮しています。4回目の取組みとなりましたが、過去には実際に採用した事例もあります。今回は、Instagramの活用方法など若者ならではの提案や、業界の常識にない新たなプールの活用法などを提案してもらい、大変参考になりました。(株式会社関西テレビライフ代表取締役社長)連携にいたる経緯スポーツクラブ事業の新展開を検討されていた関西テレビライフと、スポーツ振興の現場での学修経験を求めていた人間健康学部の西山ゼミが、阪急阪神不動産による仲介のおかげで出会い、活動を開始した。今後の課題・目標・展開の可能性民間のスポーツクラブ事業の社会的価値を高めるため、少子高齢化に直面する地域社会の課題を直視しながら、さらなる集客企画や活動企画を考えたい。スポーツクラブ事業の枠を超え、文化振興や社会貢献といった方面にもスポーツ活動を拡大、発展するための方策を学生たちと検討したい。主な連携先・メンバー株式会社関西テレビライフ/関西テレビ放送株式会社/阪急阪神不動産株式会社活動地域大阪府北部活動期間2021年度~継続中活動資金なし学習、関連情報の収集などを行い、その分析結果を2022年度から2024年度まで通算4回、関西テレビライフの主要スタッフのほか関係者の前で発表した。その提案の一部は対象クラブによって既に採用されている。人間健康学部 教授 西山 哲郎 Nishiyama Tetsuo社会学をベースに、スポーツを含んだ身体活動を文化現象として捉え、それらに対する人々の感じ方や価値観の変動について研究している。産業振興健康・医療若者の視点からの民間スポーツクラブに対する集客企画の提案

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