地域連携事例集vol8_2025
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DATA連携先からの一言無事最終発表会を終えて、吹田市職員のみなさんと記念撮影「政府関係者と一緒に課題を遂行できる非常に良い機会である」「まだ社会に出ていない大学生だけが感じられる(出来る)、発信力や着眼点を教えて頂ける場はとても貴重」「市と大学の双方の利益になる」「行政が本気ならば自分たちから出ないアイデアを使って新しい事業や既存事業の見直しをはかれる」などフィールドワークで行った投票所の設置と動画撮影(吹田市職員)(第1会場・  選挙管理委員会事務局)#課題解決型授業#地域貢献と学びの統合#吹田市との連携最終発表会の様子目 的地域貢献活動と学習活動を統合した実践志向的な学び(サービスラーニング)を通じて、実際に吹田市が抱えている課題に対して異なる専門性を持つ学生たちが協働的な視点で問題解決を試みること。活動内容本授業では、吹田市と連携の下、学部横断型のプロジェクト学習を行った。行政との連携という科目の性質上、公務員志望の学生も少なくないが、どの職種においても求められる社会人基礎力を身につけることが可能となっている。自分たちの提案が実際の現場に届けられ、場合によっては施策に反映されるといった責任感・緊張感を味わいながら、チームメンバーと議論し、アイデアを練り上げていく。中間発表や最終発表会では、現場の職員に対してプレゼンテーションを行い、直接フィードバックをもらうことができる。活動の成果最終成果発表会に参加された職員方から、総合評価10点中「7.18」~「8.25」と高い評価を得た。フィールドワークで製作された選挙啓発の動画や学生の提案内容の編集動画が、市のYouTubeで公開された。学生からの提案内容の一部が事業化され、吹田市HP「二十歳を祝う式典のポータルサイト」で掲載された。102024年度は、「選挙管理委員会事務局」および「健康まちづくり室」の2部署と連携し、それぞれ「若年層に向けた明るい選挙啓発のためのSNS活用法の考案」、「若年層に対する喫煙防止方法の考案」というテーマのもと、4つの学部から19名の学生が受講し、5つのチームに分かれて活動を行った。第14回目には、吹田市役所にて最終成果発表会を実施した。最終発表会の様子(第2会場・  健康まちづくり室)連携にいたる経緯講義科目「吹田市と関西大学」の発展的なPBL授業で3年次以上が受講できる。吹田市との連携プロジェクト(2018・2019年度)、プロジェクト学習2(2020~2022年度)、サービスラーニング(2023年度~)として開講しており、開講当初より吹田市の協力の下進めている。今後の課題・目標・展開の可能性提案するところで授業が終わるため、事業化・実装するところまで進めたい。教育・人材育成分野とはぜひ連携していきたい。産学官連携型の全学科目が非常に少ないため、もっと増やす必要がある。主な連携先・メンバー吹田市シティプロモーション推進室・選挙管理委員会事務局・健康まちづくり室活動地域大阪府吹田市活動期間2023年度~継続中活動資金自己負担教育推進部 教授 山田 剛史 Yamada Tsuyoshi大阪市生まれ。神戸大学大学院博士後期課程修了後、島根大学講師・准教授、愛媛大学准教授、京都大学准教授を経て、2020年10月より現職。専門は高等教育開発・青年心理学。学校(子ども)から社会(大人)へと円滑に移行し、個人と社会のウェルビーイングを高めるための学校教育が研究テーマ。詳細はyamatuyo.comにて。サービスラーニング(自治体との連携:吹田市)“吹田市の課題を解決する”

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