プロジェクト

学部や学年の異なる学生がグループを構成し、各地域の大学連携活動拠点で実践活動を行うコーディネーター、複業社会人、教員メンター等と協働して、地域の社会課題を解決するための社会実装案を提案するフィールドワークを実施します。実践を通した学びを体験することで、よりよい社会に向けて自ら考動できる力を養い、外的世界を耕す力を育みます。
またリフレクションといったグループ対話を繰り返すことで、自己を探求して、自己の思いと社会のつながりを深め、内的世界を耕す力を育みます。

▼注意点
・各地域によって受入れ定員とスケジュールが異なります。事前に内容の確認をしてください。
・複数のプロジェクトに応募(第3希望まで)することはできますが、最終的に参加できるのは1つのプロジェクトのみです。(全10プロジェクト)

◆活動拠点での取り組み内容について

株式会社村上社寺工芸社とともに考える「伝統と継承」(丹波市1)→拠点の詳細
<課題オーナー:株式会社村上社寺工芸社 村上さん>[定員:4名]
村上社寺工芸社はユネスコ無形文化遺産に認定された伝統技術のうち、樹々から剥いた皮を材料として加工し、屋根を葺(ふ)く檜皮葺や木の薄板を幾重にも重ねて屋根を葺く工法の柿(こけら)葺きを主として行う会社です。全国的にそういった会社が少ない中、丹波市には3社の植物性屋根を葺く会社があり、地域の中でも存在感があり、注目度の高い取り組みを行っています。日本の伝統的な技術や文化を深く学ぶことで、日本の建造物の特性や丹波市の特性を実践的かつ積極的に学び、発信することを前提として、下記のいずれかに取り組んでもらいます。
①技術と文化を継承していく中で、市内や全国的に認知度が低いという課題がある。植物性屋根の普及やどうしたら、若い層などに波及していくかを考える
②法律の関係で新築などに植物性屋根を使うことができない、一般家庭や、公共的な建築をつくる中で、植物性屋根を作っていかないと普及しないという課題があり、どうすれば、一般に使えるようになるかを考える
③檜皮を材料にする過程で、檜皮の端切れがでてくる。現状で牛の寝床などの活用があるが、それ以外は産業廃棄物として処理をしている。もっと檜皮の端切れを有効活用することができないか考える。
【進め方】①村上社寺工芸社の仕事の体験、活動分析とその実態と集落の住民評価分析、②有識者、協力団体への調査結果報告、③課題への解決方法の提案
日程:8月7日~9日、②8月27日~29日、③10月以降(10月以降の活動日については要調整)
中山間地域における公共交通のありかたを考える (丹波市2)→拠点の詳細
<課題オーナー:NPO 法人鴨庄>[定員:4名]
NPO法人鴨庄では、平成15年(21年に法人化)から自治会内で独自の公共交通「ふれあいバス」の運営を行っている中で当初は利用者も多かったが、少子高齢化に伴い、年々、利用者が減ってきています。そのため、運営方法の見直しやニーズの調査、新しい取り組みを考えなければいけないフェーズを迎えています。人口減少、少子高齢化に伴い、移動する手段が限られていく中で自治協議会(丹波市では小学校区単位)が自ら公共交通の機能を担っていることは珍しいことです。この課題では、今後、日本全国で課題となっていく地方の公共交通の課題解決の一歩とすべく、「ふれあいバス」の現状と課題を学び、中山間地域における公共交通のあり方を考え、実装に向けた提案に取り組んでほしいと思います。
【進め方】①現状のふれあいバス活動分析とその実態と集落の住民評価分析、②有識者、協力団体への調査結果報告、③課題への解決方法の提案
日 程:①8月16日~18日、②9月17日~19日、③10月以降(10月以降の活動日については要調整)
宿場町「佐治」のグラウンドレベルのデザインから考える「暮らし」 (丹波市3)→拠点の詳細
<課題オーナー:合同会社SAJIHAUS/NPO法人佐治倶楽部 出町さん>[定員:8名]
丹波市で古民家の改修・再生、佐治の町並みや空き家を活用したイベントを実施している出町氏とともに宿場町「佐治」のデザインを検討します。道沿いに伝統的な妻入りの古民家が建ち並ぶ「宿場」という形態を残しながらも、近年、町を出歩く人も少なく、老朽化により解体される家もあります。出町氏(佐治倶楽部)が行っている佐治のイベントなどへの参加を通して、地域の現状や課題を知り、中山間地域の空き家問題を自分ごととして理解してもらいます。その中で、宿場町「佐治」において、グランドレベルのデザインを考え、町の魅力の再発見や磨き上げを行います。
【進め方】①出町氏の活動分析とその実態と集落の住民評価分析、課題の抽出と限定化、②佐治の有識者、協力団体への調査結果報告、③佐治モデルの空き家活用方法の提案/佐治倶楽部の業務の改善や新しい事業の提案
日 程:①8月30日~9月1日、②9月17日~19日、③10月以降(10月以降の活動日については要調整)
ニュータウンでできる住民参加型のコンポストとは?(河内長野市1)→拠点の詳細
<課題オーナー:コノミヤテラス運営研究会>[定員:4名]
R7年度には芝生広場、R8年度にはサッカースタジアムを内包した公園が整備予定のニュータウン南花台。新しくできる公園では様々なコミュニティ活動が展開される予定であり、その一つにコンポストを使った活動がある。南花台を舞台に「住民参加型のコンポスト」の活動をどのように根付かせ、広げることができるのか検討・提案を行い、実践活動にまで落とし込むことを目指します。
【進め方】①コンポスト全般についての調査、フィールドワーク、②調査結果の分析、企画、③地域住民へのヒアリング、④コンポストの実践、⑤持続的なコンポストコミュニティの形成
日 程:①8月19日~21日、②9月5日~7日、③10月の活動日については要調整
開設10年を目前としたまちづくり活動拠点の環境整備(河内長野市2)→拠点の詳細
<課題オーナー:コノミヤテラス運営研究会>[定員:4名]
9年目を迎えたまちづくり活動拠点「コノミヤテラス」では、現在様々な取り組みが実践されています。これまでも地域住民参加型で拠点の整備を実践してきましたが、10年目を目前に、再度、環境整備を行います。具体的には、100,000円の予算の中で、地域住民参加型のDIYで実現可能な提案を企画・実践を行ってほしいと考えています。ポイントは単なるDIYではなく、地域住民と共に作り上げる企画として成立させることです。
【進め方】①拠点運用実態についての調査、②調査結果の分析、企画、③DIYによる環境整備の設計提案、④住民参加型のDIYによる環境整備の実施、⑤持続的なDIYコミュニティの形成
日 程:①8月19日~21日、②9月5日~7日、③10月の活動日については要調整
まちづくり活動拠点を中心とした持続的な「文化発信活動」づくり (河内長野市3)→拠点の詳細
<課題オーナー:コノミヤテラス運営研究会>[定員:4名]
R7年度には芝生広場、R8年度にはサッカースタジアムを内包した公園が整備予定の南花台のまちで、「環境」もしくは「スポーツ」をテーマにした文化的な活動を企画・実施してほしいと考えています。食、映像、音楽など様々な手法を検討し、今後、南花台のまちに必要な文化とはどんなものなのか、それをどのように発信し、持続的な活動として成立させることができるか、企画・検討・実施を地域住民との交流のもと行います。
【進め方】①南花台や河内長野に関する調査、フィールドワーク、②調査結果の分析、企画、③文化的な活動の提案・実施、④持続的な活動のための計画づくり
日 程:①8月19日~21日、②9月5日~7日、③10月の活動日については要調整
有終西小学校魅力化プロジェクト(福井県大野市1)→拠点の詳細
<課題オーナー:大野地区まちづくり協議会>[定員:4名]
有終西小学校のエントランス活用提案を考えます。殺風景なメインエントランスに座れる場所や植栽を計画するなど空間提案に加え、市内の文化を読み取りイベントを企画するなどソフトを提案し実施します。公共空間の利活用に関して、プロジェクトの企画および調査や市民とのワークショップと協議会へ提案、社会実験と報告を通じて、実践的にプロジェクトの一連の流れを経験します。
【進め方】①教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック、②学生による学習のふりかえり、③学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)、④プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)、⑤課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)、⑥フィールドワーク 、⑦その他の手法(地域の方々との交流を通してコミュニケーション能力を養う)
日 程:①6~7月 ガイダンス、現地調査、企画案の確定、②7~9月 協議会への提案、社会実験やワークショップの実施、中間報告、 ③9~11月 報告
大野市乾側地区子どもの環境づくりプロジェクト(福井県大野市2)→拠点の詳細
<課題オーナー:乾側青年部>[定員:4名]
乾側地区では、児童数の減少などにより、小学校が廃校となり、近隣で児童数が多い下庄小学校に統合されます。この統合をきっかけとして、乾側公民館敷地内の伐採される桜の木を活用して、こどものイベントを企画運営します。乾側地区を対象に、子どもたちの環境づくりに関して、プロジェクトの企画および調査や市民とのワークショップと協議会へ提案、社会実験と報告を通じて、実践的にプロジェクトの一連の流れを経験します。
【進め方】①教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック、②学生による学習のふりかえり、③学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)、④プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)、⑤課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)、⑥フィールドワーク、⑦その他の手法(地域の方々との交流を通してコミュニケーション能力を養う)
日 程:①6~7月 ガイダンス、現地調査、企画案の確定、②7~9月 乾側青年部への提案、社会実験やワークショップの実施、中間報告、 ③9~11月 報告
東広場駐車場の食の広場構想のビジネスプランづくり(福井県大野市3)→拠点の詳細
<課題オーナー:大野飲食業組合>[定員:4名]
東広場駐車場の活用に関して、新たなビジネスプランを構想するプロジェクトを実施します。大野飲食業組合の食の広場構想の実現を目指し、主に駐車場としての機能を持つ広場を活用しながら、計画づくりを行います。公共空間の利活用に関して、プロジェクトの企画および調査や市民とのワークショップと協議会へ提案、社会実験と報告を通じて、実践的にプロジェクトの一連の流れを経験します。
【進め方】①教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック、②学生による学習のふりかえり、③学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)、④プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)、⑤課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)、⑥フィールドワーク 、⑦その他の手法(地域の方々との交流を通してコミュニケーション能力を養う)
日 程:①6~7月 ガイダンス、現地調査、企画案の確定、②7~9月 飲食業組合への提案、社会実験やワークショップの実施、中間報告、 ③9~11月 報告
地域×教育をコミュニティスクールの現場から体感する(広島県府中市)
<課題オーナー:府中ノアンテナ 小谷さん>[定員:4名]
中山間地域の小中一貫校において、「地域の中に学校を、学校の中に地域を。」をキーワードに、地域活性化と未来の教育づくりを行っています。例えば、中学生による「模擬会社」運営を通した、地域に関わる活動や、校内のコワーキング施設の実験などです。多くの地元協力者の助力を得て活動していますが、多様な担い手不足が課題で、全国に向けた発信やこのフィールドを活用したプレイヤー集めを今後行っていきたいと考えています。
【進め方】①府中市内の事業者・明郷学園を訪問、調査、②コミュニティスクールでの教育実習、③授業づくり
日 程:①9月中旬から下旬 訪問、調査、②10月上旬から中旬 訪問

協力団体
・一般社団法人カンデ(地域とのパイプ役)
・一般社団法人Work Design Lab (社会実装案の伴走)


プログラム応募フォームへ
前のページへ戻る