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学生生活において、スポーツが活発に行われるようになるのは明治時代の終わりころです。学生スポーツの中心となったのはテニスと相撲ですが、大正時代になると武術部や野球部も誕生しました。福島学舎で陸上運動会などが開催されるようになったのも、この時代です。
千里山学舎に大運動場が建設されたこともあり、運動各部は大正末期から昭和初期にかけてスポーツ黄金時代を迎えます。学生横綱を輩出した相撲部、数多くのアスリートをオリンピックに送った陸上部、海外遠征を繰り返し、好成績を残した野球部など、運動各部の活躍が目立ちます。
戦争の終結とともに平和がもどった学園で、学生たちは新しい時代への情熱をスポーツにぶつけました。アメリカン・フットボール部やサッカー部、ホッケー部、軟式庭球部、ヨット部、拳法部などが相次いで全国制覇をなしとげ、個人でもレスリングやボクシング、陸上競技などで栄冠を勝ち取りました。野球部が大学野球の頂点に立ったのもこの時代です。
学園紛争の混乱により学生スポーツは停滞を余儀なくされましたが、次第に勢いを盛り返し、昭和40年代から50年代にかけては運動各部が全国優勝を果たします。関西六大学リーグの優勝と全国制覇を春秋いずれのシーズンでも果たし、グランドスラムを達成した野球部を筆頭に、新たなる黄金期を迎えたのがこの時代です。
平成に入ってからも、関西大学の名を高めるアスリートたちが数多く登場しています。フィギュアスケートをはじめとして、全国優勝だけでなく、世界選手権やオリンピックなどでめざましい活躍を見せているのが、この時代の特徴です。観る者に勇気と活力を与えてくれています。