藤本  浩一

(1903〜1982)

校友  詩人

明治36年(1903)5月22日愛媛県に生れる。
大正13年、関西大学専門部文学科に入学。昭和2年、同卒業。高校教諭を勤める傍ら、数多くの詩・歌曲を創作。代表作に詩集「夜光虫」がある。
 “歌える詩”を主張・実践し、新日本放送(毎日放送の前身)より放送された「花・虫・魚」は、昭和29年度文部省芸術祭(放送部門)参加作品として好評を博す。本学の関西工業専門学校(昭和26年3月有終)校歌の作詞者でもある。
 関大在学時代より50余年間にわたり、日本各地の僻地や秘境を訪ねて歩く。紀行文に、山の民・木地師についての見聞をまとめた『木地山紀行』、神の鎮座地・磐座(いわくら)を訪ねた『磐座紀行』がある。
 この他にも、ハンセン病医療に貢献した。人々の伝記を著すなど、その活躍は多岐にわたる。昭和57年(1982)11月23日没した。79歳