浪江  源治

(1903〜1976)

校友 評議員 本学学生歌の作詞者

明治36年(1903)10月20日京都府に生れる。
大正11年、宮津中学校を卒業して関西大学予科に入学。 大正13年、法学部に進み、昭和2年に卒業し、同年、高等文官試験司法科に合格。
 翌年、木村教俊弁護士事務所に同居して弁護士を開業した。 以来、小作争議事件、共産党検挙事件などの弁護人として活躍。
 昭和8年に独立。その年の秋、 警察に追われていた友人を自宅に泊めたかどで検挙、 拘置された。 釈放後は大阪を去り、故郷に戻る。 しかし、戦後再び吹田事件、近江絹糸女工事件などの労働争議事件の弁護人として活躍した。
 また一方では、B級戦犯裁判の弁護、あるいは在日朝鮮人の人権保障などにも尽力した。
 母校には昭和23年から員外教授、非常勤講師として労働法などの講義を24年間講じる傍ら、昭和26年から法人評議員に推され、大学の経営にも参画するなど母校の発展に貢献した。本学学生歌の作詞者でもある。昭和51年(1976)4月17日没した。72歳