喜多村  桂一郎

(1867〜1939)

専務理事 弁護士

慶応3年(1867)8月20日東京に生れる。
第一高等学校を経て東京帝国大学法科大学英法科に入学し、 明治26年、同大学を卒業。直ちに、司法官試補となる。明治29年、 判事に任官、のち京都地裁判事、大阪地裁判事を歴任した。明治32年に退官。大阪で弁護士を開業。京都時代から公務の傍ら、第三高等学校、関西大学などの非常勤講師を勤めるなど、早くから教育に関心を持っていた。
 本学では、明治35年、江戸堀校舎新築の基金募集委員として奔走、明治38年、社員となる。大正14年、理事となり、 昭和2年には専務理事に就任した。就任直後、会計事務調査とその処理に腐心、健全財政樹立のために敏腕をふるい、堅実無比の経営を行った。
 昭和11年の創立50周年記念式典には、 昭和8年から準備委員長として活躍、大成功に導いている。昭和14年 (1939)6月20日没した。71歳。砂川雄峻の甥にあたる