岡村 司

(1866〜1922)

専務理事 弁護士

慶応2年(1866)12月14日、千葉県に生れる。 明治25年、東京帝国大学法科を卒業。同年、司法省試補となり、明治26には文部省試補に転じ、翌年、陸軍経理学校教授に就任する。明治32年、京都帝国大学法科助教授となり、民法研究のためドイツとフランスに留学する。明治35年に帰国して同大学教授となる。明治37年、総長推薦により法学博士の学位を受け、のち法学部長となる。
 大正3年、京都帝国大学を退官し、大阪で弁護士を開業。かたわら京都帝国大学、関西大学、大阪高等商業学校の講師となり、フランス民法を講義する。
 本学との関わりは大正3年、「母校改革運動」が起こった際、本学理事内藤正剛の斡旋で事件の調停役に選ばれ、その収拾に尽力したことから始まる。のち社団法人の定款改正に伴い、斎藤十一郎学長とともに理事に選任され、教務を掌理する。大正6年、本学を辞任。大正11年(1922)3月23日没した。55歳