三木    治

(1905〜1975)

教授  フランス文学

明治38年(1905)11月1日神戸市に生れる。
第三高等学校を経て京都帝国大学文学部仏文学科に入学し、 昭和5年に卒業。昭和10年、関西大学講師となり予科でフランス語を教え、翌年には、専門部の授業をも担当した。その傍ら大阪高等学校にも出講。
 昭和19年、文科系学部の縮小に伴い本学を退職。戦後昭和22年、本学講師として復帰し、 同年12月には教授となった。昭和24年、仏文学科を設置。その中心的役割を果たす。昭和29年には文学部長に選ばれた(2年間)。
 昭和32年、在外視察研究員として、フランス中世喜劇研究のため渡仏、パリ大学のほかにイギリス、イタリアの著名大学を歴訪。 帰国後、 和仏辞典の編纂に着手、 5年後の昭和38年に『新和仏中辞典』を上梓(白水社)、最初の本格的な和仏辞典として好評を博した。
 昭和46年から2年間、大学院文学研究科長を務めた。その間、 昭和42年、大学院に仏文学専攻の修士課程が開設され、そのあと博士課程の設立に奔走した。昭和50年、博士課程の認可を見届け、 昭和50年(1975)9月17日没した。69歳