関西大学 KANSAI UNIVERSITY

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テルモ株式会社・三村孝仁客員教授講演会を開催

 千里山キャンパスで11月24日・25日、客員教授の三村孝仁氏(テルモ株式会社前代表取締役会長)による講演会「医療機器産業の現状とその魅力 そして関大生へのエール」を開催しました。

 三村氏は、1977年に関西大学社会学部を卒業後、テルモに就職。中国総代表等を経て、全世界28,000人のアソシエイト(社員)を擁するテルモグループの会長職を2021年度まで在任。現在は同社顧問として、また一般社団法人日本医療機器産業連合会会長をはじめとする社外要職を務めています。

 国産体温計の製造販売から始まり、2021年に創立100周年を迎えたテルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という企業理念のもと、世界の医療を支え、医療機器業界を牽引するリーディングカンパニー。
 三村氏は、急激なグローバル化の中、100年企業として医療のステージを変化させてきた、テルモの挑戦の歴史を紹介するとともに、自身が担ったディスポーザブル注射器の普及をはじめ、中国ホールディングスの設立、コアバリューズ(世界全アソシエイト共有の価値観)の策定など、テルモでの45年間の経験・実績を通して、医療機器業界の特性やその魅力、デジタル社会におけるビジネスモデルの展望を伝えました。

 物を売る時代から価値を売る時代への変化、アメリカや中国との産業創出のしくみの違いを背景に、日本の産業がプレゼンスを高め、競争力を発揮するにはどうすべきか。その中で、自分はどんな人生を歩みたいのか、突き動かすものは何か、社会の中でどう輝きたいのかを問いかけ、志をもって社会に出てほしいと後輩たちへのメッセージで講演を終えました。

 聴講していた学生からは、実業家として大切にしていること、保守的と言われる今の若者・学生がすべきことなど、多くの質問が寄せられ、三村氏は「今はVUCAの時代。単純な時代にはもう戻らないでしょう。フォーキャストではなく、バックキャストの思考が大切。やりたいことを見つける努力をして、ぜひ好奇心旺盛な"おもろいやつ"になってください」と熱いエールで応えました。

テルモ株式会社代表取締役会長(当時)・三村孝仁氏×学校法人関西大学・芝井敬司理事長対談(KANDAI HEADLINES)

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