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文学部が小野真龍客員教授講演会を開催

  千里山キャンパスで12月23日、高松塚古墳発掘50周年記念関連事業の一環として、小野真龍客員教授(天王寺楽所雅亮会副理事長)による講演会「伎楽~最初の日本仏教芸能~」を開催しました。


  伎楽とは、広義には、仏教音楽一般を意味し、狭義には、日本に渡来した百済人の味摩之が伝えた芸能を指します。小野氏は、鎌倉時代の楽書『教訓抄』を元に、そこに描かれる伎楽の歴史や成り立ち、要素などを解説しました。また、舞楽法要の映像を示しながら、伎楽の舞の面白さと楽しさを伝え、「伎楽は鎮護国家思想の重要な表現ツールとして、奈良時代から平安時代前期にかけて寺院の法会や外国使節の接遇において盛んに行われました」と話しました。

  続けて、伎楽と四天王寺のつながりに触れるとともに、今日にいたるまでの伎楽の変遷をたどりました。最後に、小野氏は「伎楽・雅楽の話を思い起こしてもらい、この講演が興味を持つきっかけとなってほしい」と締めくくりました。

  • 小野真龍客員教授講演会
  • 小野真龍客員教授講演会