ニュージーランド海外英語研修17日目

8月15日(月)第17日目

 寒い! 思わず声に出してしまうほど、今日のネイピアは冷えていて、日本の冬と同じような感じです。いつもは青々としている山の上にも雪が積もっています。地元の人によると、ホークスベイ地区(ネイピアやヘイスティングスがある地域をまとめてこう呼びます)は温暖な場所なので、山の上に雪が積もる事なんてめったにないとのこと。珍しいことが体験できたとプラス思考でとらえておきましょう。

 そんな今日は、マオリカルチュラル・デイ。学校の授業はお休みして、ニュージーランドの先住民族であるマオリの文化の勉強をしにマラエと呼ばれるマオリの人々の集会所を訪れました。ニュージーランドの人々は、マオリの文化をとても大切にしています。国歌斉唱でも、英語の歌詞とマオリ語の歌詞両方を歌いますし、以前に書いたラグビーの代表チームオールブラックスは、試合前にマオリの伝統的な舞踊であるハカを踊ることで有名です。挨拶の言葉「Kia Ora」はニュージーランド人の挨拶として定着しています。地名の多くもマオリ語です。いろんな所にマオリの文化が根付いているのです。マオリを知らずにニュージーランドは語れないと言っても過言ではありません。

 そのマオリ文化の中から、今日は、伝統的な遊びや歌、踊りを教えていただきました。教えて下さったのは、ヘイスティングスガールズに通う、マオリ系の生徒さん6人。さらに我々だけでなく、ヘイスティングスガールズにブラジルやドイツから来ている留学生、ネイピアボーイズに通っている韓国人の生徒さんなども参加するという、国際色豊かな活動となりました。

   マラエに着くと、一人一人、族長の前に立ち、お互いの鼻と鼻をくっつけます。これがマオリの挨拶。そしてマオリ語で入村の儀式が行われました。儀式後、さっそくグループに分かれて簡単なゲーム開始。指を指されたグループが、決められたジェスチャーをしながら「アー!」とか「オー!」とか叫ぶだけの単純な遊びなのですが、なぜかこれだけで結構笑いが起こる起こる。変に構えたりせず、いろんな事を素直に楽しめるのが、このメンバーの良いところです。

 このゲームが終わったら、モーニング・ティー。お茶やコーヒー、ケーキに暖かいスープ、フルーツなどをごちそうになりました。野菜と肉を煮込んだこのスープの美味しいことといったら! 日本の豚汁に近いのでしょうか、異国の料理なのに不思議と懐かしい味でした。また寒く冷えた体に染み渡る心地よい熱さがもう至福。多くの人がおかわりしていました。

   モーニングタイムが終わると、ゲーム再開。今度は全員が円になり、真ん中に立っているゲームマスターに指さされた人はしゃがむ、その左右の人が銃に見立てた指で撃ち合い、遅れた方が負けで円から抜けていく、という遊びでした。関大一高からは女子のIさんが善戦し、かなり終盤まで生き残っていましたが、最後はヘイスティングスガールズの生徒さんに敗れてしまいました。関大一高の名は轟かず。悔しい。

 ゲームの余韻さめやらぬ中、突然全員が2つのグループに分けられ、それぞれ別の部屋に移されてしまいました。何をするのかと思えば、それぞれのグループがマオリの歌と踊りを教わって、お互いに披露し合うとのこと。となると必然的に、どっちのグループの方が上手いかという勝負に発展します。これは燃える! 張り切って練習開始!

 しかし、一筋縄で行くものではありません。歌の歌詞で混乱し。振り付けで混乱。かけ声で混乱。上手くできるようになると、講師であるヘイスティングスの生徒さんが、さらに良いものにしようと難しい注文をしてくるという感じで、四苦八苦。でもうまくいかなくても、みんな楽しそうに活き活きと悩んでいるのでした。

 ここでお昼の休憩。食堂でお弁当。そしてここでサプライズイベントが発生。なんと今日はOくんの誕生日だったのです。登場したのは大きなケーキ! Oくんは照れくさそうにしながら、みんなのハッピーバースデーの歌に合わせてろうそくの火を吹き消していました。ほんとに印象的な誕生日になりましたね。

 食後は、再び練習再開。歌や踊りは何とか覚えかけたところで、最大の難関、ハカを教わりました。さっきも書きましたが、オールブラックスが行うことでも知られるこのハカ、もともとはマオリの男性が戦の前に自分たちを鼓舞するための踊りなのです。だから、単に踊るだけではなく、力強さも求められます。言葉もかなりむずかしい。おまけに男子と女子で振り付けが違って混乱しがちという、きわめて大変な状況。繰り返し繰り返し練習しても、なかなか覚えられません。それでもヘイスティングスの生徒さんの熱心な指導の成果もあって、ある程度形にはなったかな、というところでいよいよ本番のお披露目へ!

 本番は族長をはじめとする、マオリの方々も見守っています。短時間の練習でそれほど完璧なものができることはないのは分かっていても、それでもやっぱりちょとでも上手く踊りたいと思うもの。すると妙にぎこちなくなったり、歌詞が飛んだり、振り付けが左右逆になったりしてしまいます。みんな練習よりもちょっと失敗が多くなりましたが、それでも最後まできっちり踊りきり、ハカもそれなりにしっかり力強くすることができました。 終わった後、みんな達成感があったようで、ハイタッチなどをして喜んでいました。ほんとに良い表情をしていました。

 最後にマオリの方々からお話があって、最初と同じ、鼻と鼻をくっつけてお別れの挨拶をして退場。なんだかあっという間の1日でした。ほんの一部ではありますが、マオリの文化に触れることができて、得るものも大きかったのではないかと思います。これを窓口として、いろんな文化に触れる楽しさに気づいて欲しいと思いました。

 さて、明日はいよいよネイピアボーイズ、ヘイスティングスガールズでの授業最終日。気づけばもうこの旅も終盤なのですね。これからはいろんなお別れが増えてきます。笑顔で心からのありがとうを言えるように、最後まで気を抜かずに行きましょう!

【Student’s Voices】
 今日は英語の授業が無く、朝からマオリ文化を学びに行った。HAKAを習って、とても難しかったけど、楽しかった。午後は友達と一緒にショッピングに行った。ショッピングは5回目だったので、ネックレスだけ買って、後は服屋さんとかをたくさんまわった。(2年男子Kくん)

 今日は1日中マオリの文化を体験する日でした。僕はHAKAという踊りを練習しました。歌うことと動くことを同時にするので、とても難しかったです。でも最後に全員の前でするときには、何とかできたのでよかったです。NZも残りあとわずか!! 最後まで楽しもう!! (1年男子F.Tくん)
 

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