上原綜合法律事務所 <インターンシップ2009 実習報告>


2010/01/31

実習先名:上原綜合法律事務所
報告者名:I.M.
実習期間:平成21年 8月 5日(水)~ 8月 7日(金) 3日間

実習日誌 ―――  平成21年 8月 5日(水) <実習1日目>
【時刻・実習内容】
10:00 来所
     ・各自自己紹介
     ・司法試験、司法修習などの説明
     ・法曹三者の業務の説明
     ・刑事手続きの流れなどの簡単な説明
12:30 昼食(フレンチ)
13:00 弁護士会館の見学
13:30 刑事裁判傍聴(覚せい剤取締法違反)
14:45 刑事裁判傍聴(強盗傷害事件)
15:55 事務所へ戻り、書類作成
【今日学んだこと・感じたこと】
 今日は実習初日でしたが、たくさんのことを質問させていただき、また、教えていただきとても勉強になりました。法廷傍聴は初めてだったのですが、私の想像していたものとは全然違い、裁判員裁判員制度をかなり意識した裁判もあり、ものすごく参考になりました。他のメンバーも意欲的でとても楽しかったです。いろいろなことを学べるよう、今日から頑張ります。
【実習先の方のコメント】
 実習初日お疲れ様でした。私の持っている(数少ない)知識で少しでも学び取っていただけたなら望外の喜びです。本日の刑事法廷は一般的な手続きと裁判員制度に近い手続きであり、現実の刑事裁判の類型や内容の違いを学んでいただけたかと思います。熱心にメモも取っておられましたね。明日も頑張ってください。

実習日誌 ―――  平成21年 8月 6日(木) <実習2日目>
【時刻・実習内容】
10:00 来所
     ・民事裁判についての説明
     ・手形や証券、登記についての説明
12:00 昼食(おすし)
14:10 家庭裁判所訪問
     ・書記官の方からの説明
     ・所内見学
16:00 事務所へ戻り、レポート作成
     その後解散
【今日学んだこと・感じたこと】
 今日も豊田さんにたくさん質問し、また説明していただきました。民事裁判と刑事裁判の違い、家庭裁判所の違い、裁判所職員の方々の仕事など、法律に関することがだいぶわかってきました。裁判所の方の説明もとても丁寧で分かりやすかったですし、所内見学は箱庭の部屋へ入ったり、実際に法廷に入らせていただいたりと、中々できない経験をさせていただきとても勉強になりました。明日で最後ですが、明日もいろいろと学びたいです。今日もとても充実した経験ができました。
【実習先の方のコメント】
 実習二日目お疲れ様でした。家庭裁判所内部や取り扱い事件を知る機会はあまりなく、現役の裁判所書記官・事務官からレクチャーを受ける機会もほとんどないと思います。この機会に法律に携わる仕事がどういうものかということを知って下さればと思います。明日も頑張ってください。

実習日誌 ―――  平成21年 8月 7日(金) <実習3日目>
【時刻・実習内容】
10:00 来所
10:30 竹林・畑・中川・福島法律事務所 見学
     ・使用者側労働事件の説明
12:00 お昼(和食)
13:30 民事裁判傍聴(退去強制命令取消訴訟)
15:00 事務所へ戻り、レポート作成
     その後解散
【今日学んだこと・感じたこと】
 今日はかなり専門的なことを学んだ気がします。見学させていただいた法律事務所さんが大きく扱っている事案は労働事件の会社側の弁護で、労働組合や、労働委員会など、労働事件についての詳しい説明をしていただいて、とても勉強になりました。また、弁護士はやりがいのある仕事だということがひしひしと伝わってきました。そして民事裁判の傍聴はわかりにくいと聞いていたのですが、たまたま証人尋問を傍聴でき、内容も分かりやすかったため、とても参考になり、よかったです。あっという間でしたが、とても充実した3日間でした。ありがとうございました。
【実習先の方のコメント】
 最終日お疲れ様でした。3日間頑張りましたね。前半は労働事件(使用者・会社側)、後半は民事事件の一類型である行政事件といういずれも専門分野であり、かなり詳しく学び、知ることができたのではないでしょうか。このインターンシップが進路選択の一助となればうれしく思います。頑張ってください。こちらこそありがとうございました。

実習報告書 ―――
【実習概要】
・弁護士会館の見学
・刑事裁判の傍聴2件
・司法試験、司法修習の説明
・法曹三者の業務の説明
・刑事裁判と民事裁判の違いについての説明
・約束手形や株券についての説明
・民法や刑法についての説明
・家庭裁判所と地方裁判所の違いについての説明
・大阪家庭裁判所の見学
・裁判所書記官からのお話
・竹林・畑・中川・福島法律事務所見学
・使用者側労働事件についてのお話
・労働組合や労働委員会についての説明
・リストラと雇用の違いについてのお話
・民事裁判傍聴
【このインターンシップで何を学び、自分はどう変わりましたか】
 私は今回のインターンシップに参加して、法に関する職業や裁判についてかなり具体的に学んだとおもいます。司法試験の難しさ、裁判のやり方、法律事務所の種類などあげていったらキリがないぐらいです。また、一緒に参加した仲間がみんな意欲的でたった3日間だけでしたが、とても刺激を受け、もっといろいろなことを学びたいと強く思いました。インターンシップで体験したことを生かして進路について慎重に決めたいと思います。参加して本当によかったと思いました。

  ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

実習先名:上原綜合法律事務所
報告者名:D.N.
実習期間:平成21年 8月 5日(水)~ 8月 7日(金) 3日間

実習日誌 ―――  平成21年 8月 5日(水) <実習1日目>
【時刻・実習内容】
10:00 来所
     各自己紹介
     ガイダンス
      ・司法試験、司法修習の説明
      ・法曹三者の業務の説明
      ・刑事手続きの流れ等の説明
12:30 昼食
13:30 弁護士会館の見学
     刑事裁判法廷の傍聴(覚せい剤取締法違反に関して)
             〃    (強盗傷害に関して)
15:40 事務所に戻り、裁判傍聴の感想、その他質問などフリータイム
     実習報告書等の書類作成
     解散
【今日学んだこと・感じたこと】
 司法試験の難しさ、弁護士や検察官の具体的な仕事内容、そして実際に裁判を見て、裁判の緊張したやり取りや流れなどを知り、イメージとのギャップに驚きました。分からない所もたくさん質問できたので、とても勉強になりました。
【実習先の方のコメント】
 実習初日お疲れ様でした。本日の法廷傍聴を通じて、弁護士・検察官・裁判官の業務の一部を知り、法曹という進路選択の一助となったでしょうか。本日の刑事法廷は、一般的な手続きと裁判員制度に近い手続きであり、内容も充実していたと思います。熱心にメモも取っておられましたね。明日も頑張ってください。

実習日誌 ―――  平成21年 8月 6日(木) <実習2日目>
【時刻・実習内容】
10:00 来所
     民事事件についての説明
     ・遺言書・手形の書類の説明
     ・株式会社・有限会社の事
12:00 昼食
14:10 家庭裁判所の見学
     ・書記官からの職務内容の講義
     ・庁舎内見学
16:00 事務所に戻り、感想その他質問などフリータイム
     実習報告書等の書類作成
     解散
【今日学んだこと・感じたこと】
 民事事件と刑事事件との違いや、株の仕組み、手形がどんなものであるのかを知りました。家庭裁判所では、家庭裁判所で行う裁判の説明を聞いたり、施設を案内してもらったりなど、楽しい一日でした。
【実習先の方のコメント】
 実習2日目お疲れ様でした。株式(株券)や手形は面白い分野と思いますから、大学でしっかりと学んでみてください。家庭裁判所の内部や事件種別を知る機会はあまりないと思いますので、これを機に興味をもって頂ければと思います。明日も頑張ってください。

実習日誌 ―――  平成21年 8月 7日(金) <実習3日目>
【時刻・実習内容】
10:00 来所
10・30 竹原・畑・中川・福島法律事務所を見学
     ・使用者側労働事件の説明
     ・労働組合の説明
12:00 昼食
13:00 民事裁判の傍聴(退去強制命令の取消訴訟)
15:00 事務所へ戻り、感想や質問などフリータイム
     実習報告書等の書類作成
     インターンシップ終了・解散
【今日学んだこと・感じたこと】
 会社側の労働事件に関して、労働者側から訴えられた会社がどのように問題を解決しているのか、労働組合はどんなものか、リストラと解雇の違いなどを聞きました。そして民事裁判の傍聴では退去強制処分に関してや、偽装結婚の事など詳しいところまで学べたりと、とても充実していました。この三日間、毎日違ったことを学び、ほんとに中身が濃くてすごく楽しかったです。ありがとうございました!!
【実習先の方のコメント】
 最終日お疲れ様でした。三日間がんばりましたね。前半は労働事件という専門分野を使用者側(会社側)の立場から詳しく学ぶ事が、後半は民事事件の一類型の行政事件という専門分野を、証人尋問を通して知る事ができたと思います。このインターンシップが進路選択の一助になれば嬉しく思います。頑張ってください。

実習報告書 ――― 【実習概要】
・司法試験、司法修習の説明
・法曹三者の業務の説明
・刑事手続きの流れ等の簡単な説明
・弁護士会館の見学
・刑事裁判法廷傍聴(覚せい剤取締法違反に関して)
・   〃    (強盗傷害に関して)
・民事事件についての説明
・家庭裁判所の見学
 書記官からの職務内容の講義
 庁舎内見学
・竹原・畑・中川・福島法律事務所の見学
・民事裁判傍聴(退去強制命令の取消訴訟)
【このインターンシップで何を学び、自分はどう変わりましたか】
 インターンシップの事前の授業では、正式な書類の書き方、礼の仕方、話の聞き方、挨拶や態度など、一通りの基本的な礼儀作法を身につけることができ、話の聞き方を中心として今までの学校生活での態度を見直すことができたと思います。
 そして、上原綜合法律事務所に行って初めて裁判の傍聴したときは独特の厳格な雰囲気や、相手に対して細かいところもつっこんで聞いていく裁判に想像していた以上に恐く感じました。でも裁判が終わった後に解説を聞いたり、他の裁判を見ているうちにだんだんと仕組みが分かってきて、それと同時に今まで漠然と想像していた法曹三者や裁判所で働く事務官や書記官の仕事が自分の中で具体的な形をとってイメージでき、今までは、法律に携わる仕事への興味だったのが憧れに変わって、自分も将来できたら法律に関する仕事につきたいと強く思いました。
 でもこのインターンシップで私は、法律は勿論のこと会話の内容や漢字なども初めて聞くものも結構あり自分の勉強不足を感じたので、まずはもっと勉強して知識を深めていくこと、それと、日頃気づかないままに見逃していたニュースやテレビで見る裁判や法律、憲法に関しての話題をじっくりと見て、自分なりに考え、今まで以上に法律というものを意識して見ていきたいです。
 このインターンシップで見たこと、聞いたことは私にとってどれも大事な思い出となり、将来を考える上で貴重な体験になりました。本当にありがとうございました。

  ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

実習先名:上原綜合法律事務所
報告者名:M.Y.
実習期間:平成21年 8月 5日(水)~ 8月 7日(金) 3日間

実習日誌 ―――  平成21年 8月 5日(水) <実習1日目>
【時刻・実習内容】
10:00 来所
     各自自己紹介
12:30 昼食
13:00 弁護士会館の見学
     刑事裁判法廷傍聴(覚せい剤)
14:45 刑事裁判法廷傍聴(強盗傷害)
15:55 事務所へ戻り、質問・実習日誌の作成
     解散
【今日学んだこと・感じたこと】
 法曹界の仕事に就くまでも、実際に仕事をする上でも大変な仕事だと思った。刑事裁判を傍聴して、テレビドラマで見ていただけの裁判のイメージが変わった。初めての経験でとても興味深く勉強になった。
【実習先の方のコメント】
 実習初日お疲れさまでした。本日の法廷における弁護士・検察官・裁判官の活動は多くの業務の一部です。本日の刑事法廷は、一般的な手続きと裁判員制度に近い手続きであり、双方ともテレビドラマとは違うことを学んで頂けたかと思います。熱心にメモも取っておられましたね。明日も頑張って下さい。

実習日誌 ―――  平成21年 8月 6日(木) <実習2日目>
【時刻・実習内容】
10:00 来所
     民事事件についての説明・質問
12:00 事務所でフリータイム
14:00 家庭裁判所の見学
     ・書記官の方からの職務内容の講義
     ・庁舎内見学
16:00 事務所へ戻り、感想・実習報告書等の作成
     解散
【今日学んだこと・感じたこと】
 今日は民事事件と刑事事件の違いを知った。家庭裁判所を初めて見学して、どんなことをするところか、どのような部屋があるのかということが分かった。少年事件のとき、少年の身体の状況を調べるための科学調査室があるのに驚いた。今日もまた知らないことをたくさん学ばせていただいた。
【実習先の方のコメント】
 実習2日目お疲れ様でした。家庭裁判所内部や事件種別等を知る機会はあまりなく、特に科学調査室や家族面接の存在はほとんど知られていないと思います。各裁判所の特色を学んでいただけたかと思います。明日も頑張って下さい。

実習日誌 ―――  平成21年 8月 7日(金) <実習3日目>
【時刻・実習内容】
10:00 集合
10:30 竹林・中川・福島法律事務所見学
     ・事務所の説明
     ・使用者側労働事件の説明
     ・質問
12:00 昼食
13:00 民事裁判傍聴(退去強制命令取消訴訟)
15:00 事務所へ戻り、感想・質問実習日誌記入
     解散
【今日学んだこと・感じたこと】
 今日は企業側から労働事件を扱う法律事務所でお話をうかがった。保護する法律が多くある労働者とは反対の立場からこのような問題を考えることができた。午後の民事裁判傍聴は最近話題になっているようなことなので、分かりやすかった。今日も多くのことを学び、充実した1日だった。
【実習先の方のコメント】
 最終日お疲れ様でした。3日間がんばりましたね。労働関係法は、労働者を保護するものであり、使用者側(会社側)はそれを守ることになりますが、労働者がいて会社は成り立つので会社にも益になると思います。後半は不法滞在が争われた行政事件という専門事件でした。このインターンシップが進路選択の一助となれば嬉しく思います。がんばって下さい。

実習報告書 ―――
【実習概要】
・司法試験、司法修習の説明
・刑事手続きの流れ等の説明
・弁護士会館の見学
・刑事裁判法廷傍聴(覚せい剤取締法違反・強盗傷害事件)
・民事事件についての説明
・家庭裁判所の見学(書記官からの職務内容の講義・法廷、調停室、科学調査室など庁舎内の見学)
・竹林・畑・中川・福島法律事務所の見学
・民事裁判法廷傍聴(退去強制命令取消訴訟)
【このインターンシップで何を学び、自分はどう変わりましたか】
 この3日間初めての経験ばかりでとても楽しく、充実していた。豊田さんを初め事務所の方々には本当によくしていただき、たくさんのことを教えていただいた。
 一番印象に残っているのは裁判の傍聴だ。刑事も民事も見ることができ、テレビドラマとは違うということ、尋問のしかたなどを知った。裁判員制度を意識した裁判を見ることができたのもよかった。家庭裁判所の中には、法廷以外にも色々な部屋があり、どのような仕事をするところなのかという説明もしていただいて、今までほとんど知らなかった家裁のことが分かった。企業側から労働事件を扱う事務所でお話をうかがうことができたのも貴重な経験だった。
 普段はこのように直接お話をうかがって法律関係の仕事について知る機会があまりないので、とても興味深くもっと知りたいと思った。法曹界の仕事は、その職業に就くまでも、実際に就いてからも大変だが、それ以上にやりがいのある仕事に感じた。
 このインターンシップを通して、将来に向けての視野を広げることができたと思うし、とてもよい思い出になった。

  ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

実習先名:上原綜合法律事務所
報告者名:H.T.
実習期間:平成21年 8月 5日(水)~ 8月 7日(金) 3日間

実習日誌 ―――  平成21年 8月 5日(水) <実習1日目>
【時刻・実習内容】
10:00 来所
     ・自己紹介
     ・質問、ガイダンス       司法試験、司法修習、法曹三者について
      刑事手続の流れ、書類などの説明
      その他多くの質問
      弁護士バッジを見せていただく
12:30 昼食(フランス料理)
13:00 弁護士会館見学
13:30 刑事裁判法廷傍聴(覚せい剤取締法違反 単独事件)
14:45 刑事裁判法廷傍聴(強盗傷害事件 合議事件)→途中退席
15:55 事務所へ戻る
     ・裁判傍聴の感想・質問
     ・実習日誌作成
     解散
【今日学んだこと・感じたこと】
 私は司法試験に受かれば弁護士や検事、裁判官になれると思っていたのですが、司法修習というものがあって、もう一度試験を受けねばならず、その問題量も多く、驚きました。また、刑事事件を傍聴してみてその雰囲気に圧倒されました。2つ目の裁判では説明方法が裁判員制度を意識した形の物で、これなら一般の方でも分かりやすいのでは、と思いました。弁護士バッジを見せていただいたとき、私たちが思っていた以上に厚みがあって大きいことがわかり、感動しました。
【実習先の方のコメント】
 実習初日お疲れ様でした。弁護士・検察官・裁判官は、司法権という国家権力の対象となる事件に(主として)携わるため、その分だけ資格を得るのは厳しいと(個人的には)思います。本日の刑事法廷は一般的な手続と裁判員に近い手続でした。熱心にメモも取っておられましたね。明日も頑張ってください。

実習日誌 ―――  平成21年 8月 6日(木) <実習2日目>
【時刻・実習内容】
10:00 来所
10:30 民事の説明・質問
      登記や株式会社について
      民事裁判の手続について
      尋問、弁護団、遺言などについて
      約束手形について
      小切手とのちがい など
12:00 昼食(お寿司)
13:00 事務所でフリータイム。判例などの資料を見る。
13:40 事務所出発
14:10 家庭裁判所
     ・家庭裁判所についての説明
      家事事件(調停・審判)
      人事訴訟事件
      少年事件
      参与員、家事調停委員について
     ・家庭裁判所見学(調停室、科学捜査室、法廷など)
16:00 事務所へ戻り 質問・感想
     実習日誌作成
     解散
【今日学んだこと・感じたこと】
 裁判所というと敷居が高く、堅いところであるというイメージが強かったのですが、今日、家庭裁判所を見学して、とても綺麗で、最初から争うのではなく、調停で話し合いを円滑に進めてもらうことができることが分かり、少し裁判所が近く感じられるようになりました。このようなことは、もっと一般にも広めるべきだと思います。また、弁護士といえば裁判、裁判といえば刑事というイメージも濃かったのですが、刑事より民事の方が多く、裁判までもつれ込むものばかりでないということも分かり、少し安心しました。どんなに裁判所が綺麗で弁護士が凄くても、争いは少ないほうがいいと思いますから。
【実習先の方のコメント】
 実習2日目お疲れ様でした。家庭裁判所内部や事件種別等を知る機会はあまりなく、それゆえ審理手続について理解が難しい部分も多かったと思います。現時点では、今日の見学で学んだことで十分かと思います。明日も頑張ってください。

実習日誌 ―――  平成21年 8月 7日(金) <実習3日目>
【時刻・実習内容】
10:00 来所
10:30 竹林・畑・中川・福島法律事務所 見学
     ・事務所について
     ・使用者側労働事件について
      (労働組合、労働委員会について など)
     →正社員、パート、アルバイト、派遣について など
      リストラ、解雇についてなど
     ・質問
12:00 昼食(和食)
13:30 民事裁判法廷傍聴(退去強制命令取消訴訟)
15:00 事務所へ戻り 質問・感想
     実習日誌作成
     解散
【今日学んだこと・感じたこと】
 今日見学させていただいた竹林・畑・中川・福島法律事務所は使用者側労働事件(企業立場の労働事件)を主に取り扱っているという少し珍しい法律事務所でした。1つの法律でも、見方・立場によってその法律による利害が全く異なり、どちらの立場にもそれぞれそれを扱う弁護士がいることによってバランスがとれていることが分かり、感動しました。立場によって法律の持つ意味が変わってしまうのですから、弁護士になるには広い視野も必要かなと思います。また、民事裁判の傍聴をして、まわりくどい質問であっても1つ1つの質問に意味があることが分かりました。
【実習先の方のコメント】
 最終日お疲れ様でした。3日間頑張りましたね。利害を異にする立場によって、法の解釈や主張は変わっていきます。そして、それぞれの利益実現に向けて弁護士は活動しています。民・刑事いずれも尋問は1つ1つが重要であり、細かくなります。このインターンシップが進路選択の一助となれば嬉しく思います。頑張ってください。

実習報告書 ―――
【実習概要】
・司法試験、司法修習についての説明
 →実際に司法試験の問題集も見せていただきました。
・法曹三者について、またその業務についての説明
・刑事事件とその手続の流れ、書類などについての説明
 →捜索と差し押さえ、逮捕と拘留についてなどもあわせて教えていただきました。
・弁護士会館見学
・刑事事件法廷傍聴
 ①覚せい剤取締法違反
  →裁判官1人の単独事件
    証人尋問、本人への尋問など
 ②強盗傷害
  →裁判官3人の合同事件
    パネルを使用した事件説明
    時間のため途中退席
・民事事件についての説明
 →登記や株式会社(株券・株主などについても)、手続や約束手形、尋問(一問一答方式)、遺言、弁護士団についてなど
・家庭裁判所見学 家庭裁判所についての説明
 →家事事件、人事訴訟事件、少年事件
   調停と審判、三審制、公開か非公開か などについて
   調停室、法廷、科学調査室 など見学
 →法廷内に入れさせていただき、裁判官席なども体験
・竹林・畑・中川・福島法律事務所 見学
 事務所について(どのような案件を取り扱っている事務所か、など)
 使用者側労働事件についての説明
 →労働組合、労働委員会、解雇、派遣について など
・民事裁判法廷傍聴
 退去強制命令取消訴訟
 →証人尋問。民事事件でも珍しい(そんなに多くはない)事件。
 被告が国の場合は民事であっても検事が争うことになる。
【このインターンシップで何を学び、自分はどう変わりましたか】
 私は昔から法律にも関心があり、弁護士の業務を覗いてみたり、直接弁護士の方に質問をしたりできる機会はそうそうないとおもい、今回このインターンシップに参加させていただきました。
 自分だけではなかなか分からないこと、調べても言葉の意味が分からなかったりして理解できないことなども、丁寧に噛み砕いて教えてくださったので、とても分かりやすく納得がいき、自分の中にスルスルと入っていきました。
 また、法廷傍聴は傍聴前に必要な知識を教えてくださり、傍聴後も分かりにくかった箇所を補足説明してくださったり、質問に答えてくださったりして、とても分かりやすいものになりました。おかげで裁判が長々話しているつまらないものから流れのある面白いものへと、私のイメージの中で魔法のように変身することができました。
 家裁の見学では、調停と審判(言葉しか知らずにイメージらしいイメージもなかったのですが)について順を追って説明してくださり、また部屋も見学させていただいて、裁判所が非常に身近に感じられるようになりました。また科学調査室を見学して、調停や審判、裁判を行うだけではなく、メンタルケアもしていることを知り、とても感心しました。
 竹林・畑・中川・福島法律事務所でお話しを聞き、同じ労働法でも労働者側か使用者側かによって見方が変わってしまうというあたりまえのようですが全く気がつかなかったことを教えていただき、大きな衝撃となりました。弁護士とは、単純に法律と向き合っていればいいだけではない、本当に大変なお仕事なのだなと思いました。また、見方のちがいとは弁護士に限ったことではないと思うので、今後の私の人生でこのことはとても役に立つと思います。
 このインターンシップでは法律やそれに関係する物事・お仕事が面白そうだなと思った反面、弁護士は大変なお仕事だなとも強く思いました。しかし、その大変以上に説明して下さる先生方の生き生きとした表情や、仕事への誇りなどが強く印象に残っています。
 弁護士のお仕事は人の個人情報を含むため、実習で作業をしたり普段の仕事内容をしっかり見たりというようなことはほとんどできませんでしたが、それも1つ勉強になったことです。そしてそれ以上に法律について多少詳しくなり、もっと知りたいと思えるようになるような実習でした。
 この3日間は想像以上に濃い3日間となり、一時期は弁護士という職業に憧れていながらも、司法試験の難しさと法科大学院を卒業しなければならないという時間的・金銭的問題であきらめきっていた私に、もう一度弁護士になりたいと思わせてくれる、そんな3日間になりました。
 弁護士でなくてもかまわないのですが、とにかく法律と関わるお仕事を、できれば法曹三者のうちのどれかを、というのが現在の私の気持ちです。しかし、他にもやりたいことが沢山あり、完全にそれと決めたわけではありません。けれど、このインターンシップがあきらめていたことにもう一度希望を持たせてくれた、それでもやりたいと思わせてくれた、これはとても大きなことだと思います。
 このインターンシップがこれほどまでに素晴らしくなったのは、事務所の方が本当に親切にしてくださったこと、担当の豊田先生がとても親切で丁寧に説明してくださり、どんな質問にもお答えくださったおかげです。皆さんそれぞれにお仕事もあり、お忙しかったはずなのに、3日間、特に豊田先生は私たちに付きっきりで実習をさせてくださり、本当に感謝しています。ありがとうございました。私もいつかそんな素晴らしい大人になりたいと思っています。


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