「Rugby is my life」  < わが心のニュージーランド体験記 >


2008/11/12

 僕は大きな期待と不安を胸に7月16日の朝を迎えた。中三の時のときとは違った感じがした。いよいよファミリーと対面。とてもいい家族だった。バディーはサッカー少年でラグビーもできた。いつも帰ってからはラグビーやサッカーをしたり、ラグビー中継などをテレビで家族と見た。一度ラグビー場にも連れて行ってもらった。ホストファザーもバディーも、ラグビーを見ること・することの両方を楽しんでいた。ラグビーとは、少年をいち早く大人にし、大人にいつまでも少年の心を抱かせてくれるスポーツであるということを改めて教えられた。
 学校の昼休みには現地の学校の人とタッチフットもした。ラグビー中継を見たり、遊べば遊ぶほど、kiwi相手に真剣なラグビーをしたいという衝動に駆られることが多くなった。すると、学校のチームに入れてもらえるという願ってもないチャンスがきた。僕のポジションにはレギュラーの人がいた。だが、その時は来た。相手は自分より年上で体格がいい、でも日本でやってきたことを出し切ろうと思った。出してもらうからにはやるしかない。日本人でもできるというところをみせたかった。だからがむしゃらに呼び、叫び、指示もした。そしてノーサイド。いま持っているすべてを出し切れた。だがもっとラグビーをしたかった。この最高の地で、ラグビーという最高のスポーツをできて幸せだった。やはり本場の人は強かった。だからもっとラグビーを頑張らないと。いつかは、ニュージーランド人と互角に勝負できるような選手になりたい。
 僕はとてもいい家族のもとで3週間を過ごすことができた。あの日々はかけがえのない思い出だ。ジェイデンをはじめとする4人と家族はみな優しく、ラグビーに関してはなんでも協力してくれた。あの家族には感謝の気持ちでいっぱいだ。いつかまた再会したい。
 そして最後にニュージーランドで思ったことは、人のやさしさとラグビーというスポーツのすばらしさだ。ラグビーは僕の中で最高のスポーツであり、人間をひと回りもふた回りの成長させてくれるスポーツであること。やっぱりラグビーが好きだ。
 (1C I.R.)


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