「本物の外国」  < わが心のニュージーランド体験記 >


2008/11/12

 今回の海外滞在経験は、今まで自分が本やインターネットでしか見たことのない「外国」を肌で経験することが出来た。そこからたくさんの「英語学習」以外の勉強をすることが出来たと思う。一つ例を挙げるとすると、まずは日本という国。外国に出て日本のことを学んだというのも変な話ではあるが、やはり自分には日本の海外進出がよく目立って見えた。
 まずはじめに到着した経由地であるマレーシアのクアラルンプール国際空港を見てもそう思う。国内線ターミナルへのシャトル列車のアナウンスも英語の次に日本語が加わっているし、乗客も日本人がいる。いや日本人がいるのは別にここに限った話ではなく「どこに行っても日本人」状態はNZにもあった、まぁ自分も日本人なのだけどね。あと売店にある玩具も日本の企業のものが。そしてもう一つ感じたのは日本の食の旨さ。やはり日本食云々ではなく日本のご飯は基本的においしい。
 自分が海外で学んだものの中に「自分の甘え」が現れた点もある。所詮は乳母日傘の中で育った自分には、自分の衣類をたたんで収納したり寝具を片付けたりした習慣がなかった。NZでの生活において之は基本中の基本であり、上げ膳据え膳をしてもらうのではなく「自分もホストファミリーの一員として与えられた事をする」とガイドにも載っていたのでキッチリとそれをこなせるように努力はしたが、やはり日本で鍛えられた「お坊ちゃまぶり」を知らずと発揮していたのだろうと思う。
 ホストファミリーの人々は皆、異国から来た黄色人種である自分に気さくに話しかけてくれた。バディは日本のアニメが好きだったりして馬が合った。やんちゃな末っ子と妹にはトランポリンの上で決闘を申し込まれたり、ボールを投げられたりした。姉は、僕が持ってるドコモの携帯画面が左右に動かせる機能に驚愕していたりした。そしていつも渋く所々で優しいファザー、なれない滞在生活に不安を隠せなかった僕を優しくフォローしてくれたマザー、本当に感謝しています。正直に白状します、デリシャスを「めっちゃ旨い」って日本語で言うとか教えたりしてごめんなさい、間違っちゃいないけどね。
 帰阪してから、NZでの経験は自分の自堕落な生活に大きく変化を与えた、わけではなかった(鍛えられたお坊ちゃま生活の賜物か・・・。)が生涯においてベスト10以内には入るであろう素晴らしい経験だった。今回のホームステイのために支援してくれた両親、学校や先生方、添乗員さん、そしてNZの人々、ありがとうございました。
 (1C A.Y.)


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