山田公認会計士事務所 <インターンシップ 実習報告>


2008/11/06

実習先名:山田公認会計士事務所
報告者名:O.R.
実習期間:平成20年8月11日(月)~ 8月13日(水) 3日間

実習日誌 ―――  平成20年8月11日(月) <実習1日目>
【時刻・実習内容】
10:00 集合。
      「公認会計士とは何か?」ということをパンフレットを使って説明。
      公認会計士法を使って使命や義務、発生、沿革などの説明。
12:15 昼食。
13:40 午前中のパンフレットを使って説明の続き。
15:00 「レモン・ハート」という漫画を読んで、公認会計士の仕事をおおまかに理解。
      課題として漫画を読みながら、公認会計士の「公認」の意味を考える。
16:30 山田さんの考える公認会計士の「公認」の説明。
17:00 終了。
【今日学んだこと・感じたこと】
 今日の説明の中で何度も「独立した立場」「信頼が大事」という言葉を聞きました。自分が思っているよりも公認会計士が社会から期待される存在であり、発言の一言一言がとても重いものなんだというのを実感しました。ずっと自分の思い描いていた仕事と全然違ったのですごく驚きました。

実習日誌 ―――  平成20年8月12日(火) <実習2日目>
【時刻・実習内容】
10:00 集合。
10:30 日本公認会計士協会近畿会を訪問。主に監査業務や試験制度の説明。
      その後、建物内の研修室や職場を案内してもらう。
12:30 昼食。
13:00 新日本監査法人を訪問。実際の職場がどんなものか質疑応答。
      その後、建物内の研修室や職場を案内してもらう。
14:30 あずさ監査法人を訪問。実際の職場がどんなものか質疑応答。
      その後、建物内の研修室や職場を案内してもらう。
16:00 トーマツ監査法人を訪問。実際の職場がどんなものか質疑応答。
      その後、建物内の研修室や職場を案内してもらう。
17:00 終了。
【今日学んだこと・感じたこと】
 1つの協会、3つの監査法人を訪問させていただきました。どこもすごくきれいでハイテクでした。今はオフシーズンなので人がたくさんいたけど、本当は訪問してるとかでいつもは人が少ないらしいです。3つの監査法人に図書室と研修室があることは共通していました。昨日よくわかっていなかった「監査」ということについて今日は説明してもらいました。

実習日誌 ―――  平成20年8月13日(水) <実習3日目>
【時刻・実習内容】
10:00 集合。
10:30 「大阪取引証券所」を訪問。有価証券報告書を見せてもらう。
      その後、建物の中心部となるところを見学。
12:00 昼食。
13:15 「監査の流れ」の総復習をする。
14:20 レポートを書かせてもらう。
17:00 終了。
【今日学んだこと・感じたこと】
 証券取引所を訪問させてもらいましたが、あまり見させてもらえませんでした。だからそれほど重要な場所なんだと思いました。有価証券報告書を見た時もあそこまできっちりまとめて提出するのは驚きました。これをパソコンで調べたら決算書の内容以外に労働者の平均年齢や年収、社長や課長の名前まですべてが報告されていることにも驚きました。

実習報告書 ―――
【実習概要】
 1日目 まず始めに「公認会計士」がどのようなものでどんな仕事をするのかということを説明してもらう。
      その後、公認会計士法を使って守らなければならないルールを学ぶ。
 2日目 公認会計士協会を訪問して、主な仕事である「監査」の内容や公認会計士になるための試験制度を説明してもらう。
      監査を行う監査法人を3社訪問して、職場の様子や図書室などを見せてもらう。
 3日目 大阪取引証券所を訪問して有価証券報告書を見せてもらう。
      そこから莫大な会社のデータを知ることができることも教えてもらう。
      今までの総復習。
【このインターンシップで何を学び、自分はどう変わりましたか】
 すべてを終えた時点で言えるのは、自分がいかにこの仕事のことを知らなかったということです。「公認会計士」という名前からただ会計をするだけなんだと勘違いしていましたが、実習の1日目で勝手な思い込みだったのだと痛感しました。カリキュラムがわかりやすくて、先生も優しく教えてくださったのでとても理解できました。でも話を聞いているのと実際に職場に行かせてもらって仕事を見るのとでは全然違うなぁと思いました。
 山田先生がおっしゃたようにこの仕事は「会計士」ではなく「公認会計士」というふうに「公認」といいう言葉がつきます。このように仕事の名前に「公認」とつく仕事は他にありません。これは公認会計士がいかに社会から認められているか、そして他人からの信頼がとても重要であるというふうに考えられます。だから「社会から期待され、認められている。」という意味をこめて「公認」と意訳したのではないかと考えておられました。とても厳しい仕事なのだと思いました。
 公認会計士のおもな仕事は「監査」です。その決算書を監査するということは会社のこれからの経営を左右するほど厳しいことです。もしミスをしてしまうと会社の信頼に傷がつき、株主は株を買ってくれなくなり、経営できなくなってしまいます。どんな仕事でもミスはしない方がいいし、生半可な気持ちで取り組むのはだめだとわかっていたけど、この仕事を見て甘いものじゃないなと改めて実感しました。
 そして公認会計士の制度のなかには「継続的専門研修制度」略してCPEというものがあります。資格を獲得して登録をすませたら終わりなのではなくて、いかなる場合にも備えて、常に勉強し続けなければなりません。今私たちが検定試験の資格を習得してもそれで終わりですが、そうではありません。たとえ何年たっても常に自分を磨き続けなければなりません。甘えることなく、向上心をもって上を目指して働きつづける。話を聞いているだけですごい努力のいることだと伝わってきました。常日頃から勉強すると考えるとただただ感心させられるばかりでした。
 この体験を通じて今のうちからいろんなことを経験して自分の知識にできたらいいなと思いました。

  ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

実習先名:山田公認会計士事務所
報告者名:Y.K.
実習期間:平成20年8月11日(月)~ 8月13日(水) 3日間

実習日誌 ―――  平成20年8月11日(月) <実習1日目>
【時刻・実習内容】
10:00 集合、挨拶、自己紹介
      『公認会計士』という仕事について
       ・公認会計士の仕事内容
       ・公認会計士法
       ・公認会計士の指名 etc…
      昼休み
      公認会計士協会発行の漫画“レモン・ハート”を読む
      公認会計士の『公認』という言葉について(山田さんの見解)
17:00 解散
【今日学んだこと・感じたこと】
 今まで私は公認会計士の仕事について、税務のことしか知りませんでした。その為、私にとって“監査”という仕事は新鮮なものでした。公認会計士は仕事内容等が法律で決められているので、私には少し難しく感じたのですが、だからこそ、その分やりがいもあるのではないかと感じました。

実習日誌 ―――  平成20年8月12日(火) <実習2日目>
【時刻・実習内容】
10:00 集合
10:15 事務所を出発
      日本公認会計士協会近畿会でお話を聞く
       ・日本の公認会計士の国家試験制度
       ・お話を聞かせていただいた方が体験した粉飾決算の例
       ・公認会計士の信頼の大切さ etc…
      昼休み
      日本の大きい監査法人3社を尋ね、お話を聞く
       (新日本監査法人、あずさ監査法人、トーマツ監査法人)
       ・監査法人内の女性公認会計士
       ・各監査法人の特徴 etc…
      現地解散
【今日学んだこと・感じたこと】
 私の今までの公認会計士に対するイメージは、山田さんの様な事務所を持っている方や、事務所で働いている方というものだったので、監査法人という、公認会計士の会社のようなものがあることに驚きました。近畿会でお聞きしたお話もとても興味深く、公認会計士に対する憧れが強くなった気がします。

実習日誌 ―――  平成20年8月13日(水) <実習3日目>
【時刻・実習内容】
10:00 集合
10:15 事務所を出発
      大阪証券取引所の資料室で有価証券報告書を閲覧
      昼休み
      事務所に戻り3日間のまとめ
       監査の1年の流れ
       レポート作成
       質問など
17:00 解散
【今日学んだこと・感じたこと】
 証券取引所を訪れるのは初めてだったので、とても興奮しました。自分の知っているような有名な会社の有価証券報告書は、とても興味深かったです。1年の仕事の流れを見ると、公認会計士という仕事は意外と年間を通して多くの仕事があり、大変そうでした。

実習報告書 ―――
【実習概要】
 3日間で、公認会計士について沢山の事を学びました。
 まず1日目は、基本である公認会計士の仕事内容や、公認会計士法について。後は、公認会計士の、独立した社会的立場についてや、公認会計士になった後も、毎年単位を取り続けなければいけないこと等、公認会計士について知っておいた方がいいことについて学ばせていただきました。
 2日目は、公認会計士になる為の国家試験についてや今まであった粉飾決算の例等を、日本会計士協会でお聞きしました。そして午後からは、日本の大きい監査法人3社で、監査法人についてのお話や、女性の公認会計士の方についてお話を聞いたり、社内見学をさせていただきました。
 そして3日目は、証券取引所で有価証券取引所という、公認会計士の方が監査した書類を見せていただいたり、ネットで有価証券報告書を見ることの出来るシステムを見ました。その後は事務所で3日間のまとめをした後、1年間の監査の流れを聞きました。
【このインターンシップで何を学び、自分はどう変わりましたか】
 私は今回のインターシップで1番驚いたのは、自分の思っていた公認会計士と、実際の公認会計士の仕事の違いです。実際の公認会計士の仕事は、思っていたよりも難しく、大変な仕事でした。
 まず驚いたのは、公認会計士は資格をとり公認会計士として認められた後も、毎年決められた単位以上の講義を受けなければならない事です。その講義に使う部屋を見せていただいたのですが、大学の教室と同じ様な造りで、内容以外は私達の受ける授業と大差ないように思いました。
 他に驚いた事は、公認会計士は“自分の監査の対象となる会社の利益になる事をしてはいけない。”ということです。この言葉のみを見ると、政府からも会社からも独立した立場で監査をしなければいけない公認会計士にとっては、当たり前の事のように思います。しかし、その程度が厳しく、その会社の製品を買う事が出来ないどころか、その会社の子会社の利益にもならないようにしなければならないのです。さらに、その公認会計士の配偶者も、同じ様にしなければいけません。そのため、沢山の公認会計士が所属している監査法人などでは、法人の引っ越しも大変なのだそうです。それでも仕事が難しい分とてもやりがいはあるようで、楽しそうな仕事でもあると思います。
 そして、公認会計士の魅力として、男女の平等さも一つであるといえます。女性の公認会計士の方に聞くところによると、公認会計士の資格は国家試験だということもあり、女性の方も男性の方と同じ様に見てくださる相手の方が多いそうです。その上、今の監査法人の多くが結婚や出産後の職場復帰に対して理解があり、実際に私達がお話を伺った方の中にも、子育ての休暇をいただいた後、ついこの間職場に復帰されたという方もいらっしゃいました。今日では全体の公認会計士の中の女性の割合は増え、今や女性の公認会計士は、日本では全体の約2割、米国ではなんと全体の約4割にもなるそうです。
 今回のインターシップで伺った事もふまえ、今後の進路の方にも役立てていきたいと思います。このインターシップはとても楽しく、有意義なものでした。来年度からも、是非とも後輩達に受け継いで、将来に役立てていただきたいです。


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