interview

vol.3

 

大学で学んだ「安全・安心」に関する知識を活かし社会の発展に貢献したい。

社会安全学部安全マネジメント学科4年次生(取材年度:2021年度)
内定先:陸運(貨物)

Q1.学生時代に取り組んでいたこと
私はゼミ活動での研究に力を入れていました。

論文のテーマは「巨大地震発生時の新幹線の安全性と避難誘導の課題」です。このテーマに興味を持ったのは、私が中学生の頃に家の近くの福知山線で脱線事故があり、そのニュース番組で関西大学の安部誠治教授が有識者として出演されていたことがきっかけです。

私はもともと新幹線の運転士になることが夢で、安部教授の専門である「公益事業論」や「交通政策論」を学ぶことで自分の夢に近づくのではと考えました。さらには、こういった学問が学べるのは全国にも関西大学にしかないため、高校1年生の頃から興味を持ち実際に入学を決めました。3年次生から安部教授の研究室に在籍し、現在はゼミ長をつとめています。

論文に話を戻しますと、この論文は友人と2人で執筆に当たり、専門的な知識が必要でしたので、半年以上かけて多くの文献に目を通し理解を深め完成させました。その結果、論文コンテストで優秀賞を受賞することができました。

anzen21_KU_002.jpg

Q2.キャリアセンターをどのように利用していましたか
私は1年次生のときから就職活動に関する情報収集や、先輩からのアドバイスをもらうためキャリアセンターを利用していました。
当初はキャリアセンターを利用していいものなのかと緊張しましたが、実際に行ってみたら職員の方がとても親切で安心しました。

今でもとても記憶に残っているのが、たまたま学内で興味のある企業セミナーが開催される際、キャリアセンターの職員の方から「1年次生だけど参加してみたら?」と誘ってもらえパンフレットまでもらえたことです。

私がインターンシップを開始したのは3年次生になる直前の3月という一般的には早い時期だったため、周りがまだインターンシップに参加していませんでした。そのため誰にも相談することができずとても不安でしたが、そんな中、キャリアセンターの職員の方から「早い段階から行動することで、納得いく選択ができる」と応援してもらえ、精神的にもとても助けられました。


Q3.キャリアセンターを利用して特に良かったと思うプログラムは?
KANDAI JOB EXPO」という学内合同企業研究セミナーです。関大生のみが参加しているため、リラックスして積極的な質疑応答などができ企業理解が深まりました。

私は企業を理解する上で、人や雰囲気を重視していたのですが、直接人事の方の雰囲気や対応などを知ることもでき、とても価値があるイベントでした。
参加するまであまり知らなかった企業も多くありましたが、話を聞いて事業内容に興味を持ち、実際に選考に進んだ企業もありました。1日に複数の企業情報を収集でき、効率的に企業研究を行えました。

その他、模擬グループ面接もとても参考になりました。私が所属している社会安全学部は全国に一つしかない学部であるため、他大学の学生の声を参考にすることができず、同じ学部の仲間たちの志望動機やアピールポイント、姿勢などを間近で知れたことはとても勉強になりました。

anzen21_KU_003.jpg

Q4.内定業界を志望した理由を教えてください
父は家族を旅行に連れて行く際、あえて電車で行くタイプで、そのような父の影響もあり、幼い頃から鉄道にとても興味がありました。
そういった経験から自然と鉄道業界で働くことが私の夢になりました。

全国で唯一の鉄道貨物輸送を行なっている企業を選んだ理由は、全国各地を営業範囲として多くの人々の生活を支えていて、日本の経済活動の根幹となる事業を展開しているからです。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で私たちの生活は一変し、当たり前のことができない環境になりましたが、そのような環境の中でも物流は止まらず動き続けました。

そこで私は改めて私たちの日々の生活が物流によって支えられていると感じました。就職先に夢であった鉄道会社であることと、私たちの生活を支える物流会社であることの2つの魅力を感じたからです。


Q5.社会人になって取り組みたいことを教えてください
社会安全学部で学んだ様々な安全・安心に関する知識や知恵を駆使して幅広い分野で活躍し、社会の発展に貢献したいと思っています。

社会安全学は、事故や災害など「社会的に起きてほしくないこと」の回避や最悪な状況にならないようにするための学問です。鉄道事業において「安全」は最優先事項であるので、社会安全学を学んだ者として主体的に行動していきたいと思っています。
多くの人々の安全意識や企業の危機管理能力を高める先導者になりたいと思っています。

anzen21_KU_004-2.jpg

Q6.就職活動をする後輩に向けてアドバイスをお願いします
就職活動は内定を取ることがゴールではありません。私自身、鉄道会社に入ることをゴールと勘違いしていました。

自らのこれまでの人生における経験や学び、そして社会人になって何に取り組みどのようにして活躍したいのかを考え、企業を選ぶことが大切であると思っています。私は入社後も現状に満足せず様々な物事に積極的にチャレンジし、活躍したいと考えています。

そして、1人ではなく友人と情報共有したり、挫折した際には相談役になってもらうなどして、支え合いながら就職活動を進めていってください。
私自身もそうでしたが、プライドが邪魔して他人に相談できないことがあるかもしれませんが、一旦はそんなプライドは捨てて、ぜひキャリアセンターなど周りを頼ってみて欲しいです。